新型車ではない! マツダ「デミオ」が改名「マツダ2」に

2019年7月18日 21:04

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Mazda2(マツダ2)(画像: マツダの発表資料より)

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  • マツダ2(画像: マツダの発表資料より)
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■「マツダ2」の発売は9月12日

 マツダは18日、コンパクトカー「デミオ」に一部改良を実施すると同時に、車名を「マツダ2」に変更し、予約受注を開始した。発売は9月12日の予定となっている。価格は154万4,000円から261万9,000円となった。

【こちらも】「マツダ3」の国内販売を開始!実はアクセラだが
 

■デミオからマツダ2へ

 5月に発売した旧アクセラが「マツダ3」に改名したのはフルモデルチェンジを機にしてのことだったが、今回のデミオから「マツダ2」への改名は、8月に発売予定のアテンザから「マツダ6」への改名に続く、新規車種となる前でのことになった。

 これは社名と数字を組み合わせた名称に統一するマツダの方針に基づくものであるが、計画は思ったより早く進んでいたようだ。これでマツダの国内における登録乗用車ラインナップの内、「ロードスター」を除く全てが、英数字を組み合わせた名称に統一されたことになる。

■上級感あるデザインと充実した装備

 今回改名とともに一部改良が行われている。エクステリアでは、フロントマスクを「マツダ6(アテンザ)」などと同デザインの立体的な造形位に変更し、高輝度塗装の16インチアルミホイールを採用している。

 またインテリアでは、よりクルマとの一体感が感じられるフロントシートを採用したほか、ポジションメモリー機能付きの運転席6wayパワーシートを設定。さらに、「マツダ コネクト」を「アップルカープレイ」や「アンドロイドオート」に対応させたほか、自動防眩ルームミラーを採用した。

■走りと安全の向上に新機能を追加

 走行性能では、新しいサスペンションシステムや、高速走行時の車両の挙動をより安定させる「G-ベクタリングコントロール プラス(GVC プラス)」を採用。そして、ディーゼルエンジン車に加えてガソリンエンジン車にも実用燃費を改善する「i-ELOOP(減速エネルギー回収システム)」を装備している。

 先進安全性能では、全車速追従型のレーダークルーズコントロール(停車保持機能なし)やレーンキープアシストシステム、アダプティブLEDヘッドライトなども採用した。

■マツダ2?何だそれは

 6月30日にはすでに「デミオ」の生産は終了しており、「マツダ2」の予約受注が開始されている。デミオユーザーに対してはマツダの営業部隊がもれなく告知しているので問題はないが、それ以外のこれからコンパクトカーを購入しようとしている新規ユーザーに対しては、この「マツダ2」の名前は浸透していない。

 「マツダ3(アクセラ)」もいまだにこのように()付きで記述しているように、あまりにも早急すぎる改名の影響は、ユーザーに対して親切とは言えない。今後、ヴィッツがヤリスになるように、海外での名称が次々に導入されると、ちょっとしたパニックも起こしかねない。(記事:田中秀雄・記事一覧を見る

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