関連記事
トヨタグループ、ドライブラインの競争力強化に向け事業統合を加速
トヨタ自動車とジェイテクトは、両社のエンジン出力をトランスミッションを介して車輪に伝達する各ユニット、いわゆるドライブライン事業の競争力強化に向け、事業統合を図る。具体的には2020 年1 月を目途に、トヨタが保有する豊精密工業の株式をジェイテクトに譲渡する検討を開始することとし、合意に達した。全株式の譲渡が終了した後には、豊精密の駆動製品、歯車製造、歯車の加工機など、すべての事業がトヨタからジェイテクトに移管される。
現在、トヨタグループのドライブライン事業は、ユニットごとにトヨタ・ジェイテクト・豊精密が、開発・生産を分担しており、主要部品のデファレンシャルギアをトヨタと豊精密が、トルクコントロールデバイス(電子制御4WDカップリング)をジェイテクトが手掛けている。
ジェイテクトは、2006年に光洋精工と豊田工機が合併して誕生した企業。豊田工機は独ボッシュから買収したトルセンLSD、光洋精工は英トロトラック社と協業で開発したトロイダルCVTの独自技術を所有していた。現在、それらのほかに自動車のステアリング関連技術、駆動系パーツ、ベアリングなどメカトロニクス製品をおもに製造するサプライヤーだ。
今後、間違いなく加速する車両の電動化に伴い、市場環境は大きく変化する。ドライブライン事業製品の種類・大きさの品揃え充実や、複数ユニットのモジュール化による小型軽量化などの「高付加価値化」を通じ、ドライブラインシステムとしての企画・提案力をアップさせ、拡販に繋げるために今回の合意に至ったという。
トヨタグループは、CASE(C:コネクティッド、A:自動化、S:シェアリング、E:電動化)に代表される自動車業界の大変革の時代に向けて、今後ともグループ各社の保有技術と製品を持ち寄り、新たな付加価値を生み出すことで、グループ全体での競争力を向上させる取り組みを加速させるとしている。(編集担当:吉田恒)
■関連記事
・トヨタとデンソー、合弁で半導体の先行開発研究を行なう新会社設立
・日本版MaaS推進、新たに5社MONETに参加、「MaaS推進ジャパン連合」発進
・トヨタ、2017年発表の電動化計画5年前倒し、グループで開発が進む電動関連技術
※この記事はエコノミックニュースから提供を受けて配信しています。
スポンサードリンク
関連キーワード
スポンサードリンク
- アナログでも画期的なCANインベーダー防止器具「CANガード」 CROSS MEMBERが販売 4/23 17:39
- 時価総額がトヨタ超えと話題になったテスラ、「人員削減」に転換した意味 4/20 17:10
- 遊び心満点のライフル型高圧洗浄機発売 ながら洗車 4/17 16:19
- ストレージ王、タイムズカーの入会特典対象店に11店舗を追加 特別特典も 4/12 09:22
- 現時点でEV車を改めて評価しよう 4/11 17:00