マツダ:チーム・ヨースト、北米スポーツカー耐久レース最高峰IMSAで初優勝

2019年7月6日 08:53

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(画像: マツダの発表資料より)

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 北米スポーツカーシリーズの最高峰、IMSAウェザーテック・スポーツカー・チャンピオンシップ第6戦ワトキンスグレン6時間耐久レースで、IMSA参戦6年目にしてマツダチーム・ヨーストが初優勝した。

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 IMSA(イムサ)とは、国際モータースポーツ協会(International Motor Sports Association)の略であり、アメリカのカーレース統括団体である。1969年からデイトナ24時間やセブリング12時間など耐久レースを主催する団体だ。アメリカ版ル・マン24時間のようなレースを主催してきていると言える。

 マツダと言えばロータリーエンジン車で、「787B」が1991年のル・マン24時間耐久レースを制したことで有名だ。マツダのレース活動の歴史は長く、半世紀にもなるだろうか?

マツダ・コスモロータリーが市販車で有名だが、マツダ・ロータリーファミリアが当時の日産・GT-Rを追ってツーリングカーレースに出始め、マツダ・サバンナロータリーで初代日産・スカイラインGT-Rを追い詰めていった印象が強い。その後オイルショックがあり、燃費の悪さで消え去る運命だったが、1991年のル・マン24で返り咲き、期待されながら再びロータリーエンジンの爆音は聞かれない。

 2019年6月30日、北米スポーツカーシリーズの最高峰である、IMSAウェザーテック・スポーツカー・チャンピオンシップ第6戦ワトキンスグレン6時間耐久レースが、アメリカ・ニューヨーク州ワトキンスグレンで開催。マツダはDPiクラスに参戦していた。

 IMSAでは、「DPi(プロトタイプクラス)」に「ニッサン、マツダ、キャデラック、アキュラ」の4社が参戦。WEC世界耐久選手権ル・マンなどに出場可能な規格の「LMP2クラス」と戦績を争っている。しかしプロトタイプの性能が高かったため、混合レースを危ぶむ声もあった。そこでDPiの性能を落とし、現在では両車が互角に戦っている。

 今回の優勝車「マツダ・RT24-P」の2018年モデルは、残念ながらロータリーエンジンではない。2.0リットル直列4気筒ターボエンジンは最大出力600hpで、限られた条件の中で6時間から24時間の耐久レースに「ヨースト・レーシング(Joest Racing)」と組んで挑む。アメリカ市場ではその活躍が、日本市場よりはるかにマツダのブランドを高めてくれるそうだ。(記事:kenzoogata・記事一覧を見る

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