マツダ3国内販売開始 「M‐Hybrid」は24V SKYACTIV-Xエンジンはお預け(上)

2019年5月29日 08:12

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マツダ3(画像: マツダの発表資料より)

マツダ3(画像: マツダの発表資料より)[写真拡大]

 国内販売が開始されたマツダ3(Mazda3)の「M‐Hybrid」は、ベンツの48Vとも違う24Vシステムであるようだ。マツダ3についての注目点はSKYACTIV-Xエンジンだけでなく、これに組み合わせる「M‐Hybrid」システムを採用したことにある。

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 これが回生ブレーキを装備して、慣性エネルギーも回収し、大規模発電・配電システムの効率よりも熱効率を上げることが出来るシステムだ。今後、生き残れるガソリンエンジン・システムが開発可能となる技術であろうか。

■マツダ3のパワーユニット

 パワーユニットのラインナップは、当初、ガソリンエンジンは直列4気筒直噴NA(自然吸気)1.5リッターの「スカイアクティブG 1.5」(最高出力111ps、最大トルク146Nm)、直列4気筒直噴NA(自然吸気)2リッターの「スカイアクティブG 2.0」(最高出力156ps、最大トルク199Nm)、そして、ディーゼルエンジン直列4気筒1.8リッターターボ、「スカイアクティブD 1.8」(最大出力116ps、最大トルク270Nm)である。

 期待の、新開発SPCCI(Spark Controlled Compression Ignition:火花点火制御圧縮着火)の「スカイアクティブX」を搭載した「スカイアクティブG 2.0」は、10月に販売開始予定となっている。

 「スカイアクティブG 2.0」の性能は、2.0リッターガソリンエンジンで、0~100km/h加速10.4~10.8秒、最高速197km/hとなっている。これらのパワーユニットは、6速ATトランスミッションだが、6速MT(マニュアルシフト)も用意している。このMTはAMT(半自動マニュアルシフト)ではないようだ。

 こうした日常使用の何気ないセダンではほとんどがATなので、いまどきの日本市場では珍しい。またこのガソリンエンジンに組み合わせる「M‐Hybrid」、つまりマイルドハイブリッドが注目なのだ。

 SPCCI(火花点火制御圧縮着火)初の実用エンジン「スカイアクティブX」だが、ボア×ストローク=83.5×91.2mmのロングストロークで、ボアよりもストロークのほうが長いトルク性能重視の設定を持つ、2リッターガソリンエンジンだ。圧縮比は15.0と言われ、通常は10~11ぐらいの圧縮比であるため、かなり高い仕様になっている。

 これで燃費を30%程度伸ばせると伝えられている。燃費のほかトルク性能に優れており、さらにガソリンエンジンの特性により、従来のディーゼルエンジンよりも高回転の伸びが良いとされている。 (記事:kenzoogata・記事一覧を見る

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