2月の百貨店売上、4カ月ぶりにプラス 春節中心にインバウンドが好調

2019年3月22日 21:24

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 日本百貨店協会の発表によると、インバウンドが過去最高の319億円になるなど、2月の全国百貨店売上が4カ月ぶりに前年同月比プラスとなったことが分かった。

【前月は】1月の全国百貨店売上、3カ月連続前年比マイナス インバウンドが前年割れ

■売上が4カ月ぶりにプラス

 22日、日本百貨店協会が2月の売上概況を発表した。全国の百貨店売上高は前年同月比0.4%増の4,422億3,303万9,000円と、4カ月ぶりに前年同月比プラスとなった。為替や株価が安定したことで1月に苦戦した高額商材が好転したことや、春節を中心にインバウンドが好調だったこと、バレンタインなどの季節催事などが寄与した。

■名古屋と大阪が好調、神戸が不振

 都市や地区別で好調だったのは、名古屋(売上前年同月比:3.7%増、以下同じ)、大阪(4.0%増)、北海道(4.9%増)、四国(7.1%増)などで、名古屋と大阪はともに2カ月ぶりのプラス。都市や地区別で唯一北海道だけが2カ月連続プラスとなっている。不振だったのは、神戸(2.7%減)、関東(3.1%減)、中部(2.0%減)、中国(2.9%減)などで、関東と中部はどちらも8カ月連続、中国は11カ月連続でマイナスとなっている。

■化粧品や家具が好調、家電や生鮮食品が不振

 商品別で好調だったのは、身の回り品(売上前年同月比:1.3%増、以下同じ)、雑貨の化粧品(9.8%増)や美術・宝飾・貴金属(2.7%増)、家庭用品の家具(14.2%増)などで、身の回り品や雑貨はどちらも2カ月ぶりのプラスとなった。不振だったのは、衣料品の紳士服・洋品(4.6%減)や子供服・洋品(3.8%減)、家庭用品の家電(8.9%減)、食料品の生鮮食品(4.2%減)、商品券(8.0%減)などで、衣料品は8カ月連続マ、家庭用品は38カ月連続、さらに商品券は96カ月連続でマイナスとなっている。(記事:県田勢・記事一覧を見る

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