マツダ・新型SUV発表 新型CX-3? SKYACTIV-X、VEHICLE ARCHITECTURE採用

2019年2月7日 08:20

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「新型SUV」(画像: マツダの発表資料より)

「新型SUV」(画像: マツダの発表資料より)[写真拡大]

 マツダは5日、新型SUVを公表すると発表した。第89回ジュネーブモーターショー(3月5日~17日)において、世界初公開する。これは、マツダの新世代商品群のマツダ3(アクセラ)に次ぐ、第2弾となるものだ。

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 ポイントは2つ。これまで話題となってきた、画期的新エンジン「SKYACTIV-X」を搭載する。もう1つのポイントは、「SKYACTIV-VEHICLE ARCHITECTURE(スカイアクティブ・ビークル・アーキテクチャー)」とマツダが称する、新ボディー構造の採用だ。「人間の持つバランス能力を最大限に引き出す」としている、新世代のプラットフォーム・シャーシなど、ボディー全体を構成する構造だ。

 「SKYACTIV-X」は、もうご存知のことだろうが、SPCCI(火花点火制御圧縮着火)を採用している。PCCI (Premixed Charge Compression Ignition)「予混合圧縮着火」とSI (Spark Ignition) 「火花点火」を組み合わせた技術だ。つまり、ガソリンエンジンとディーゼルエンジンの技術を併せ持っており、将来は熱効率を50%以上に出来ると言われている。

 “環境性能では燃費が現行ガソリンエンジンに比べて最大20〜30%程度向上。トルクを全域10%以上最大30%向上。簡単に言うと、2.0Lガソリンエンジンのスポーツカー(ロードスター)並の走行性能を、1.5 Lディーゼルエンジンのコンパクトカー(デミオ)と同等のCO2排出量で実現できる”(マツダ公式サイト)

 「SKYACTIV-VEHICLE ARCHITECTURE」には説明を要するが、簡単に言うと、ボディー各部の剛性を上げ、それだけでなく唐突な動きを解消し、緩やかに衝撃を人間に伝えるように考えられている構造だ。

 例えば、Bピラーの構造を環状構造とすると、ロールバーの働きのように剛性が上がるが、これは断面方向のリング構造だ。それをCピラーとショックアブソーバー取り付け部のところなど、前後方向にもリングをつなげることでより剛性をあげている。また、「折り目」のような節目を作らないように注意して、なめらかに力が伝わるようにしている。

 こうした努力で、ボディー剛性向上と乗り心地をカイゼンしている。今回発表となる新型SUVはCX-3の後継とも見られており、もしもCX-3のモデルチェンジであるのなら、これまでのモデルで不評だったサスペンションセッティングを、根本からカイゼンできているかもしれない。サスペンション取り付け部と、ボディーをつなげて力の伝わり方にタイムラグがないようにもしている。これで不正な動きを抑えることが出来るのであろう。

 どちらにしても、新世代マツダ車の楽しみな新技術が満載だ。これが「商品力」、つまり魅力ある商品としてユーザーに受け入れられるのかは、スタイルなど他の要素が大きいのであろう。マツダはその点、抜かりなく準備しているはずだ。(記事:kenzoogata・記事一覧を見る

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