「トクサツガガガ」で特オタ熱演中の小芝風花 2nd写真集も発売中

2019年2月4日 17:10

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大人となって役者としても成長した小芝風花(c)ワニブックス

大人となって役者としても成長した小芝風花(c)ワニブックス[写真拡大]

■「トクサツガガガ」で好演中の小芝風花、写真集も発売

 2019年1月18日からNHKにて放送中のドラマ「トクサツガガガ」は、特撮オタクとして日常生活に潜むOLのリアルな生態と、劇中に出てくるオリジナル特撮ヒーロー「ジュウショウワン」の本格的な作りが好評を博している。そして、主演を務める小芝風花の演技についても話題となっているようだ。

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 小芝風花は、これまでも実写版「魔女の宅急便」など話題作にて主演を務めており、女優としての実力を確実に開花させつつあるのだが、1月27日発売のセカンド写真集「F」も話題を集めている。今回は大人となった様子が凝縮されており、水着姿だけでなくランジェリー姿も収録されているようだ。

 大人の色気も身に着けることで、役にもかなり幅が広がっているのがわかる小芝。その進化は「トクサツガガガ」でしっかりと表現されており、ドラマのクオリティもあって2019年冬ドラマの中でもイチオシ作品となっている。そこで、2話までのあらすじを簡単に振り返ってみたい。

■自分の好きなものをひた隠しながら生活するOLの物語

 中堅企業のOLとして働く仲村叶(小芝風花)は、見た目や言動は至って普通の女性。しかし、部屋に入れば特撮関連のグッズが並び、気に入った作品があれば徹夜してみてしまうほどの特撮オタク(=特オタ)であった。ある日、通勤中の電車でひとりの女性(倉科カナ)を見つける。彼女の鞄を見ると、放送中の特撮番組「ジュウショウワン」のキャラクター・トライガーのガチャマスコットが付けてあった。

 どうしても電車で見かけた女性、通称「トライガーノキミ」と仲良くなりたい叶は、自分もガチャマスコットを鞄に付けてサインを送ることを思い付いた。昼休みや退社後にガチャガチャを探し回り、やっと周りの目を気にせず回せる台を見つける。しかし、妙に勘の鋭い男の子・ダミアンが現れ、オタクであることがばれてしまう。

 だが、ダミアンと「ジュウショウ」の話で盛り上がり、年の差がありながらもガチャガチャを通して仲良くなることができた叶。さらに、その過程で手に入れたガチャマスコットを鞄に付け、「トライガーノキミ」と意思疎通を交わすことにも成功。かくして彼女の特撮OLとしての生活は、終わるどころか広がりを見せ始める。

■ついに見つけた特オタ・吉田さんとの出会い

 「トライガーノキミ」と意思疎通ができたことで、ルンルン気分の叶。しかし、自分の趣味をずっと否定し続けてきた母・志(松下由樹)が訪れ、一緒に買い物にでかける。母から趣味を否定されるだけでなく、一般的な女の子像を押し付けられることでダメージを受けてしまう叶は、せっかくの楽しい気分を台無しにされてしまうのだった。

 しかし、買い物の最中にヒーローショーの案内を見つけ、叶は気分転換も兼ねて初めて行ってみることにする。すると、そこで「トライガーノキミ」こと吉田さんと偶然再会し、意気投合する。そのまま喫茶店で話すほど仲を深めるも、叶の同僚であるチャラ彦(森永悠希)と遭遇し、オタクがばれてしまう危機に瀕するのであったー。

 第2話までに重要なキャラクターの1人である吉田さんと出会った叶。彼女は叶よりも年上ながら特撮が未だに好きで、その情熱は叶以上。そんな吉田は特撮について「スーツは尻が命ですから」とキッパリ発言したり、オタクで悩む菓子店の店長に「好きなモノに、性別とか、年齢とか関係ない」と自分に言い聞かせるような言葉には、SNS上でも大きな反響があった。

 昔に比べサブカルチャーが成熟し、趣味の幅が多いに広がった現代。そんな時代の「趣味の在り方」を示すドラマとして見ても、「トクサツガガガ」は非常に興味深い作品であると感じる。

 NHK連続ドラマ「トクサツガガガ」はNHK総合にて毎週金曜日22時に放送中。(記事:藤田竜一・記事一覧を見る

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