Airline Ratings、2019年版の安全な航空会社発表 JALがトップ20外れる

2019年1月7日 09:12

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トップとなったのはオーストラリアのカンタス航空。(c) 123rf

トップとなったのはオーストラリアのカンタス航空。(c) 123rf[写真拡大]

●日系航空会社ではANAがランクイン

 航空各社の各種サービスをランキングする「Airline Ratings」は、2019年版の安全な航空会社トップ20を発表した。上位20社の中に日系航空会社でランクインしたのは全日空(ANA)のみで、昨年ランクインしていた日本航空(JAL)はランク外となった。

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 ランキング上位には、ニュージーランド航空やアメリカン航空、オーストリア航空など世界を代表する航空会社がランクインしている。

●日本航空は機材更新の遅れ・飲酒問題が要因でランキング外に

 Airline Ratingsの評価は航空関連機関や団体の審査、事故の有無や保有機の機齢などを考慮して行われる。日本航空は、2010年の経営破綻に伴い一時的に新機材の導入を見送ってきた経緯からここ数年、新機材の導入数が減少している。このため、保有機の機齢が上昇したことで今回のランキングから外れてしまった公算が高い。また、2018年の年末になって判明した機長による飲酒のトラブルも大きく影響している。

●ジェット化後に無事故の航空会社がランク入りの常連

 今回のランキングにおいてトップに輝いたのはオーストラリアのカンタス航空で98年以上にわたって死亡事故を発生させていないことが評価されている。また、ハワイアン航空などジェット機を導入して以降、無事故を継続している航空会社もランク入りの常連となっている。一方でランキング入りの常連であったUAEのエティハド航空は多額の損失を出したことでランキング入りから外れた。

●最低ランクの航空会社は日本人にはなじみのない会社ばかり

 最低ランクである星1つまたは2つと評価された航空会社は5社であり、いずれの航空会社も日本への乗り入れはなく、日本人にはあまりなじみのない航空会社ばかりである。また、昨年はこのランクが7社であったのに対して今年は5社と数が減っている。日本の近くでは北朝鮮の高麗航空が昨年までワーストのランキング入りをしていたが、新しい機材の投入やサービス面の向上もあり、今回はワーストランク入りを免れている。(記事:speedbird・記事一覧を見る

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