ソースネクスト、AI通訳機「ポケトーク」の販売目標を2倍に引上げ

2018年11月9日 11:54

印刷

「POCKETALK(ポケトーク) W」(画像: ソースネクストの発表資料より)

「POCKETALK(ポケトーク) W」(画像: ソースネクストの発表資料より)[写真拡大]

 ソースネクスト(東京都港区)が販売するAI翻訳機が売れている。同社が販売するAI翻訳機「POCKETALK(ポケトーク)」は、2017年12月の販売開始以降好調を維持し続け、音声翻訳機の月間販売台数シェアでは97.5%(BCN調べ、2018年10月度)にものぼる。こうした販売実績を背景に、同社は販売目標を2020年末までに100万台と上方修正した。当初掲げていた50万台から、2倍となる大幅な上方修正だ。

【こちらも】話しかけると翻訳する、74言語対応翻訳機「ポケトークW」9月7日新発売

 「ポケトーク」は、74言語に対応するAI翻訳機。使い方はいたって簡単。本機に向かって翻訳したい言葉をしゃべるだけ。本機が読み取った言語は、希望の言語に瞬時に翻訳され音声で再生される。読み取り精度やその翻訳スピードも好評の一因であり、まさにドラえもんにでも出てきそうな近未来を彷彿とさせるアイテムだ。

 高い翻訳精度やスピードの秘密は、クラウドを活用している点。端末側ではなく、クラウド上のエンジンを使うことで、高度な処理を実現した。端末は、その複雑な演算処理結果を受け取って再生するだけというわけだ。74の言語に対応、105の国や地域で使うことができる。人混みでも会話できるほか、1回の充電で連続7時間利用可能など、実用性も備える。

 また、日本経済新聞社の「2018年第3四半期四半期新製品ランキング」で1位、日経トレンディの「2018年ヒット商品ベスト30」でもランクインするなど、外部からの評価も受けており、海外でもドイツの「IFA 2018」にてイノベーションアウォード(Innovation Award at ShowStoppers)を受賞した。日本国内だけではなく、ワールドワイドでの展開も期待できる製品であるといえるだろう。

 日本を訪れる外国人旅行客は増加傾向だ。2020年には東京オリンピックが待ち受ける。「ポケトーク」が活躍する場面は、今後ますます増加することになりそうだ。(記事:香川大輔・記事一覧を見る

関連キーワード

関連記事