歩数や歩行速度を記録できる「スマートフットウェア」アシックスなど共同開発

2018年7月28日 22:06

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 アシックスとno new folk studio社は、履いて歩くだけで歩数や歩行速度などのデータを記録できる「スマートフットウェア」を共同開発する。

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 no new folk studioは、2014年に創業したスタートアップ企業で、モーションセンサーや通信機能を備えた靴型ウェアラブルデバイス「スマートフットウエア」の「Orphe(オルフェ)」などを開発している。

 今回の開発は、no new folk studioが開発した足の動きをデータ化するセンサーモジュール「ORPHE CORE(オルフェコア)」を靴底に挿入できるシューズを、アシックスが開発することで行う。

 予定では、着用感への影響がほとんどなく歩行や歩行中の速度、設置状態、運動時間などの様々な情報が取得でき、蓄積したデータは対応アプリで確認が可能という。

 完成したシューズは、三菱UFJ信託銀行が8月から実施する情報信託プラットフォームの実証実験に、11月以降に提供される。

 この実証実験は、三菱UFJ信託銀行が情報信託機能を担うプラットフォーム、「DPRIME(仮称)」の提供に向けたものだ。「DPRIME」は、様々な事業者に散在しているパーソナルテータを集約し、個人が自らその開示先や内容をコントロールできるようにするもので、提供することで個人が対価を得ることも可能とする。実験は、同行の社員などを対象に行われる。

 シューズの被験者については、最大1カ月シューズを着用し、得られたデータはアシックスとno new folk studioが共同で解析する。

 そして解析したデータはアシックススポーツ工学研究所で今後のシューズ開発や運動機能向上のためのサービスに活用される。将来的には、客ごとの特徴や生活習慣に適したシューズや、各種サービスへの提案への活用も期待できるという。(記事:藤沢文太・記事一覧を見る

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