世界初、自動運転タクシーの公道営業実証実験 予約受付中

2018年7月19日 21:57

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使用される自動運転車両RoboCar MiniVan(イメージ)。(画像:日の丸交通発表資料より)

使用される自動運転車両RoboCar MiniVan(イメージ)。(画像:日の丸交通発表資料より)[写真拡大]

 日の丸交通・ZMP・三菱地所・森ビルは18日、自動運転車両を用いたタクシーサービスの公道営業実証実験を開始すると発表した。

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 日の丸交通とZMPがタクシーサービスの公道営業実証実験を、8月27日にスタートする。三菱地所と森ビルは、両社が運営する施設をこの実験のために提供することで、都心部における展開を実現する。

 なお、自動運転車両によるタクシーが、「公道で」「客を乗せて」営業走行を行うのは、世界的に見てもこれが初の試みとなるという。

 実験であるので、そう長い期間行われるわけではない。8月27日から9月8日まで、営業時間も9時から17時までと予定されている。

 実験経路は、大手町フィナンシャルシティグランキューブから、六本木ヒルズまでの間、約5.3キロメートルのルート。運行車両はミニバンタイプを1台である。センサー、PCを取りつけた自動運転実験車両となる。

 運行回数は1日4往復のみ。料金は税込片道1,500円。参加については、オンラインで申し込みを受け付けている。

 申込期間は7月31日までである。先着順ではなく、抽選により予約可能者が選定され、予約可能者はスマートフォンから予約を行うという仕組みになっている。なお実験であるので、事後にアンケートへの協力を求められる。

 さて、上記実験は、もちろん最終的には自動運転タクシーサービスの一般的な商用化の実現を目指して行われるものである。交通混雑解消や環境負荷の低減を目指すだけでなく、交通弱者のサポート、慢性的なドライバー不足などの解決も見込まれている。(記事:藤沢文太・記事一覧を見る

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