小田急、登戸駅の一番線と北口改札の使用を開始

2018年2月2日 10:27

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北口改札のイメージ。(画像: 小田急電鉄の発表資料より)

北口改札のイメージ。(画像: 小田急電鉄の発表資料より)[写真拡大]

 小田急電鉄は、3月3日の初電から小田急線登戸駅の1番線および北口改札(降車専用)の使用を開始する。

【こちらも】小田急、2018年3月から複々線全面使用開始の新ダイヤ 混雑率緩和へ

 小田急線登戸駅は、JR南武線との乗換駅であり、2016年度の一日平均乗降人員は16万人を超え、小田急線全線でも第5位の多さとなっている。また、3月17日からのダイヤ改正では新たに快速急行の停車駅となり、上り方向では、朝のラッシュピーク時には新宿までの所要時間が18分(最大9分短縮)、東京メトロ千代田線大手町までが33分(最大7分短縮)となる。さらに下り方向では、快速急行と各駅停車が同一ホームで乗り換えが可能となり、百合ヶ丘駅までへの移動も利便性が向上する。

 こうした背景もあり、同社は2017年1月から複々線化による輸送力増強効果をより高めるため、登戸駅構内の4線化工事を進めるとともに、駅の混雑緩和のため新たな改札口の設置工事を進めてきた。

 新たな1番線は、小田原方面の各駅停車、準急(一部)のホームとして使用開始し、同一ホームでの乗り換えがスムーズになる。新たな改札口は、北口改札として駅構内の新宿方面に設置し、降車専用として使用するが、川崎市の歩道橋と接続することで、JR南武線登戸駅方面へのアクセスとしても利用できる。

 同社では、2016年11月15日に川崎市と「小田急沿線まちづくり」に関する包括連携協定を締結している。2017年度に東北沢~和泉多摩川間の複々線の完成を予定しており、これにより、ラッシュ時間帯の混雑緩和や所要時間の短縮などの輸送改善が図られることから、川崎市域内における都心方面へのアクセスが向上し、沿線地域の潜在能力が高まると期待されている。

 これらを踏まえ、同社が持つノウハウに加え、両者が持つ資源や強みなどを生かし、おおむね10年後を見据え、地域特性や地域資源を活かした暮らしやすい沿線の実現と、駅を中心としたまちづくりや公共交通機能の強化等に向けた取り組みを連携・協力して推進していく。

 今回の登戸駅の一番線および北口改札の使用開始は、これに大きく寄与するものとなりそうだ。(記事:M_imai・記事一覧を見る

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