リチウムによってコンクリートを長寿命化する新製品、エービーシー商会が発売

2017年12月29日 16:59

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施工事例。(画像:エービーシー商会発表資料より)

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 建材の開発や輸入販売などを手がけるエービーシー商会は、コンクリートの寿命を長くするコンクリート表面保護材「RCガード」シリーズの新製品として、リチウムタイプの「RCガードCE TYPE-Li」を発売した。コンクリートの表層に含浸することで、塩害、凍害、中性化による劣化などを防ぐ。

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 コンクリートの劣化と一口にいってもいろいろあるのだが、塩害・凍害・中性化は中でも重要である。いずれも、雨水、海水、大気中の二酸化炭素などがコンクリート内部に侵入することによって発生する。これを防ぐためには、コンクリートの表層を保護し、内部に劣化因子が侵入することを防止する必要がある。

 「RCガードCE TYPE-Li」は、けい酸リチウムを主成分としたコンクリート表面保護材である。リチウムは粒子が細かいので、コンクリート内部の「すきま」にこれが入り込み、深く浸透する。そして内部で硬化を生じ、コンクリート表層に緻密な層を形成する。これが水や炭酸ガスの侵入を防ぐわけである。また、リチウムは静電反発作用を有する為、海水などに含まれる塩化物イオンの侵入も防ぐことができる。

 主には、橋梁、道路、トンネル、護岸、河川などへの適用が想定されている。

 その性能については、土木学会の定めるJSCE-K572「けい酸塩系表面含浸材の試験方法(案)」に基づいて試験が行われている。それによると、従来の製品では2~3ミリメートル程度である含浸深度が、実に15ミリメートルであった。

 その他の性能は、透水量の試験が無処理の場合と比べて61%改善、吸水率の試験が無処理に比べて48%の改善、中性化に対する抵抗性が50%改善、塩化物イオンに対する抵抗性が79%改善していたという。

 従来製品は中長期的にコンクリートを保護するものが多かったため、早期硬化型である今回の「RCガードCE TYPE-Li」のラインナップ追加は、幅広いニーズへの提案を可能にするものである、とエービーシー商会は述べている。(藤沢文太)

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