乃木坂アンダーライブが大進化を遂げた意味

2017年12月25日 06:21

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 12月中旬より始まった乃木坂46のアンダーライブ、関西・四国シリーズが、大盛況のうちに最終公演を迎えた。

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 もう乃木坂のアンダーライブの凄さは、様々なメディアで語られているのだが、今回の公演は、これまでとは大きな違いを見せていたことはやはり特筆するべきことだろう。

 そもそも、アンダーライブは、表題曲の選抜に選ばれなかったメンバーが、少しでも自分たちの活躍の場を広げたいと始めたものであり、そこには、下剋上的な意識と、この場で結果を残さないと崖っぷちという悲壮感があり、それがアンダーライブを熱いものにしていたのは事実だ。

 また、アンダー曲には、『あの日僕は咄嗟に嘘をついた』『不等号』『嫉妬の権利』といった、どちらかと言えばウェットなバラード系の曲が多く、その究極なるものが、話題になった『アンダー』という、歌詞の内容的に、あまりにメンバーには酷な曲だったともいえる。

 このコンプレックスからくる熱気と反発心は、確かに熱いものだったが、悲壮感を漂わせるMCやメンタルが原因ではと噂されるメンバーの卒業や活動休止なども重なった九州シリーズは、どこか痛々しささえ感じるものだったと思うのだ。

 ところが、今回は、1月に発売されるアンダーアルバムのお披露目という部分もあり、メンバーもスタッフも、そこはかとない自信というか、自分たちの居場所を拡大しようとする意欲にあふれ、非常にからっとした、楽しいライブとなった。

 19thのアンダー曲は『My rule』という個人のこだわりを歌ったかっこいい曲だが、ハイライトになったと思うのは、鈴木絢音がセンターとなった『自惚れビーチ』。

 アンダー曲としては、名曲『13日の金曜日』以来、久々のハッピー全開の曲で、ライブでの盛り上げ曲としては最強となるもので、センターの鈴木絢音が、これまでの大人しく人見知りであるというイメージをぶち壊す笑顔全開のパフォーマンスを見せている。

 そのほか、今回は、乃木坂46の表題曲を入れず、『そんなバカな』『ダンケシェーン』『シークレットグラフィティー』『転がった鐘をならせ』などの、明るい曲が満載で、公演後のファンもメンバーも汗だくの顔に満足げな笑顔がうかんでいるのが印象的だった。

 実際に、選抜メンバーが多忙になり、これまで出演ができなかった歌番組にもアンダーが頻繁によばれるようになる一方、アンダーメンバー個々人の仕事も充実してきていて、アンダーライブ初期の悲壮感にとらわれるのも不自然になりつつある。

 もちろん、メンバー1人1人には選抜入りを目指す気概は欲しいところだが、今回のような後味のいいライブを維持できれば、もはや選抜とアンダーの差はなくなっていくのではないだろうか?(潜水亭沈没)

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