乃木坂ファンが提示した「新しい関係性」とは?

2017年11月30日 16:05

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 アイドルとファンの関係性というのは、様々な形があるようで、実はそれほど選択肢があるわけではない。

【こちらも】乃木坂46伊藤万理華が卒業

 ライブに足を運び、CDや物販を買い、イベントにもなるべく行って、大声で応援する。握手券を購入し、総選挙があれば選挙権付CDを購入して大量投票するなんてこともあるだろう。

 少し変わったところでは、公営ギャンブルのネーミングライツに、推しメンの名前を入れる、車に推しメンをデコレーションして痛車を作るなんていうリッチな楽しみもあるかもしれない。

 ただ、それらの行為は、基本的には、ファンがアイドルに金を落とすという行為のバリエーション、延長線上にあるもので、最近では、アイドルファンが遠征費を削るためのキセル行為を組織的に行っていた事件が起きたり、CDの大量廃棄がニュースになったりと、社会問題化してきたことも事実だ。

 そんな中、新しい応援の方法を模索する動きも出ている。

 先日、乃木坂46からの卒業を発表した伊藤万理華。

 芸術性に優れた彼女は、『伊藤万理華の脳内博覧会』というイベントで、自作のデザインやファッションなどを展示し、そのクリエイティビティを示しての卒業発表で、それだけでもアイドルの卒業としては斬新なものなのであるが、その卒業を受けて、一部有志が、手弁当で『伊藤万理華の脳外博覧会』というイベントを、京都のギャラリーで開催するという。

 内容は、プロ・アマを問わず、伊藤や乃木坂に関するイラストを展示したり、ミュージシャンやパフォーマーも出演してステージを務めるというもの。伊藤万理華が出席するわけでもなく、事務所が関わっているわけでもなく、ファンが完全なお手盛りで作り上げるイベントだという。

 この呼びかけに、多くのイラストレーター、ミュージシャンも賛同し、わざわざ遠征して参加したいというファンも数多くいるようだ。

 これは伊藤万理華という、卓越した個性のメンバーならではの企画ではあるが、思えば乃木坂46というグループは、今でこそ紅白常連に手をかけた知名度の高いアイドルではあるものの、そのスタートから「素材感」を評価されていたグループだった。

 一流、あるいは新進気鋭の映像作家による個人PVを楽曲をリリースするたびに、全員分作り、様々な表情を引き出させ、清楚で上品なグループイメージは守りつつ、モデルや芝居、映画などの個人仕事では正反対のメイクや衣装や役柄もこなしてみせるというギャップが、いわゆるアイドルヲタのみならず、女性や、そして何よりもプロのクリエイターたちの心を掴んだという流れもある。

 それだけに、ファンの応援の仕方も、これまで以上のバリエーションで様々な演出が加わっていくのだろう。

 マナーの低下が危ぶまれているアイドルヲタの現状ではあるが、このように、間接的な方法で、メンバーの存在感を知らしめていくというスマートな応援もまたいいものだと思うのだ。

※伊藤万理華の『脳外博覧会』は、12月2日、3日、京都北野天満宮前ギャラリー『YOKAISOHO』で開催(入場無料)(潜水亭沈没)

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