マンガ大賞受賞作がついにアニメ化!「ゴールデンカムイ」の魅力とは

2017年12月16日 20:46

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公開されたPV第一弾のキャプチャイメージ。

公開されたPV第一弾のキャプチャイメージ。[写真拡大]

■人気漫画のアニメ化が決定!

 来年4月期からはじまるアニメの情報が解禁されつつあるが、中でも「ゴールデンカムイ」は多くの期待を集めている。

【こちらも】ヤングジャンプにて連載中『ゴールデンカムイ』アニメ化決定

 本作は野田サトルによって描かれた漫画が原作で、「週刊ヤングジャンプ」にて連載中。2008年にマンガ大賞を受賞しており、さらに、2016年にも受賞作品に輝いた異例の作品。そんな大きな話題作のアニメ化だけに、非常に期待が掛かる内容となっている。

■「ゴールデンカムイ」とは

 時は明治時代の末期。日露戦争に出兵していた元陸軍兵・杉元佐一は、戦死した寅次から「妻の眼病を完治したい」という思いを聞いていた。その治療には莫大な資金が掛かるため、一攫千金を目指し北海道にて砂金を堀探していた。

 ある日、杉元はアイヌ民族が隠した8万円(明治時代の換算で約8億円)の金塊が存在することを耳にする。この金塊は謎の男・のっぺらぼうにより奪われており、彼は網走刑務所に収監された際に同房の囚人たちに入れ墨を施した。この入れ墨は囚人たちの身体すべてが揃ったとき意味を成すようになっているも、すでに脱獄してしまったようだ。

 この話を聞いた杉元は金塊探しに乗り出すも、ヒグマに襲われて突然の窮地を迎える。その際、アイヌのアシリパという少女に助けてもらい、彼女の父は金塊を奪われて殺されてしまったことがわかる。そこで杉元は、必要な分だけ金塊をもらう代わりに、アシリパの復讐を手伝うことを約束する。こうして、お互いの目的のために金塊探しの旅がはじまるのだった。

■ロマンあふれる内容がヒットの理由

 「ゴールデンカムイ」は実際に明治期にささやかれたアイヌの砂金伝説をモチーフにしており、登場人物も実際にいた歴史上の人物をイメージして作られている。このキャラクター達は脱獄囚や軍人が大半となっており、独自の描かれ方がおこなれている。そのリアルな設定と漫画的な見せ方がミックスし、濃厚な世界観となって多くの人を惹きつけている要素となっているようだ。

 また、本作においては明治期の独特な食事や北海道に根付く材料なども多く登場する。これらの食事に関する知識も造詣が深いものとなっており、多くの人の関心を集める形となっている。

 非常に魅力的な本作だが、すでにコミックスでは11巻まで発売中(2017年8月時点)。また、アニメは4月からTOKYO MX、読売テレビ、札幌テレビ、BS11で放送。フジテレビオンデマンドで配信されることも決定している。(記事:藤田竜一・記事一覧を見る

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