【マツダ:ロータリーエンジンEV(上)】ロータリーエンジンが発電用・・!?

2017年11月10日 06:14

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マツダが初めてロータリーエンジンを搭載した量産車「マツダ コスモスポーツ」。(写真: マツダの発表資料より)

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 マツダが、アメリカ、欧州でEVを2019年には発売すると発表した。そのEVと称する車には、「小型のロータリーエンジンを発電用に搭載する」とした。いわゆる「レンジエクステンダーEV」と言われる分類だ。EVを語るとき、この分類も無意味になるほど、新技術と政治的配慮が次々と出ているのだが、この方式は、外部充電機能があれば「PHEV」とも言えるものだ。バッテリーの能力がもう一段進化しないと純粋なEVだけでは成り立たないが、発電エンジンとしてロータリーエンジンは優れた特性を発揮するのであろうか?

【こちらも】マツダ、19年に米欧で電気自動車を発売 革新的なその機能は?

 HVには「トヨタ方式」とも言える、エンジンとモーターのトルクを全速度域で最高の効率を求める方式がある。現在は最も優れた燃費を記録している。2つ目に「ホンダ方式」とも言える方式で、0~80km/hぐらいまではモーター単独駆動としてエンジンは発電専用で、それ以上の速度域は効率が逆転するエンジン単独駆動とする方式だ。そして3つ目に「日産方式」ではないが、駆動はモーターに限り発電用小型エンジンを用意して、航続距離を伸ばす方式だ。日産ノート、BMWi3などが取り入れている。HVともEVとも言われている。外部から充電できるのであればPHEVと呼ぶことが正しいのであろう。

 現在、最も効率が良いとされるリチウム電池では、自動車としての実用には性能が届かないため、このような方式が出現している。日産・リーフのように純粋なEVを実用で用いるには電池の改良が待たれるのだが、発電に補助的なエンジンがあれば、日常使用に困らない。あと数年で新バッテリーが実用化されるかもしれない。

 これらの背景には、ヨーロッパ諸国がトヨタのHVに対抗して繰り広げてきた「クリーンディーゼル」の不正があり、急いで対抗策を考えなければならない事情がある。そのためHVを「低公害車」と認識せず、EVに移行してしまおうとの政治判断がある。よって、EUの排気ガス規制は、EV走行が50kmを超えるとCo2排出量を1/3などに減算して認識するなどの、少々実際とは違う計算方式を取り込んで、「トヨタ方式HV」に対抗しようとしている。その対策としてPHEVが有利となるのだが、マツダはそれにロータリーエンジン技術を取り入れようとしているのであろう。欧米対策に絡めて、ロータリーエンジンの進化を進めるとみられる。どちらにしてもマツダがロータリーエンジン技術をあきらめないことは嬉しいことだ。(kenzoogata)

続き: 【マツダ:ロータリーエンジンEV(下)】ロータリースポーツ復活か? 燃費が問題

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