十二大戦 第4話「敵もさる者、ひっかく者」【感想コラム】

2017年10月30日 15:39

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十二大戦 第4話「敵もさる者、ひっかく者」【感想コラム】

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 個人的にまだロスト・庭取のショックが抜け切れていない中、第4話「敵もさる者、ひっかく者」の放送となりました『十二大戦』。

 今回は申の戦士こと砂粒にスポットを当てたお話で、「ここまでの流れだとメインの一人と思われる砂粒さんがここで退場に……」、そんな不安を胸に視聴していました。

 果たしてどんな展開になったのか、早速本編を振り返りつつレビューに移らせていただきます♬。

Contents
1 明らかになった砂粒の能力2 人を救うということは……2.1 砂粒の過去2.2 それでも彼女は諦めない3 猿・子対卯・巳4 十二大戦 第4話感想と今後の展望

■明らかになった砂粒の能力


十二大戦 第4話「敵もさる者、ひっかく者」【感想コラム】

画像引用元:©西尾維新・中村 光/集英社・十二大戦製作委員会

 今回は、三人(匹?)の猿の老師のもと、砂粒が鍛錬を積むシーンから始まりました。

 戦士たちの生い立ちから話が進むのは前話通りなんですが、お猿、めっちゃ喋っていましたことにちょっとビックリ……。w

 また、そこでわかった砂粒の戦闘能力、あらゆる物質を自在に(さんたい?)に変えられることはかなり強力ですね。

 「万物を生かすために使う」と、本作品で一貫して平和論を唱えている砂粒らしい、彼女の優しい言葉が聞けました。

 ちなみにですが、「見猿・聞か猿・言わ猿」がモチーフにされているこの猿の仙人たちの名前は「水猿・岩猿・気化猿」ということが、公式HPを確認してわかりました。

 きっと、万物を操れる能力の師範代として、それぞれ「液体」「個体」「気体」のスペシャリストであることが由来しているのでしょうね。

 アニメのセリフだけだとわかりませんが、原作の小説でそういった細かな設定づくりにも注力されている西尾先生の凄さが改めて伝わってきました!

■人を救うということは……


 そして物語の舞台は再び十二大戦の戦場へ。

 映し出されたのは下水道にいる砂粒と寝住の二人で、寝住がぼそりと庭取が脱落してしまったことを予期します。

 その理由を「砂粒の善意に感化されてしまったから」と話した後、残りが3分の2となった現状で砂粒の必勝法がまだ有効なのかという寝住の問いに対し、「必勝法は複数ある」と答える砂粒。

 砂粒が「なぜ和平案に賛同してくれたのか」と聞き返したことで話題は「人を救うこと」について変わります。

砂粒の過去
十二大戦 第4話「敵もさる者、ひっかく者」【感想コラム】

画像引用元:©西尾維新・中村 光/集英社・十二大戦製作委員会

 砂粒がこだわる、人を救うことの意味━━その真意がわかる、砂粒の過去へ。

 それは一つの大地を巡って対立を続ける二つの国の話でした。

 双方の代表者が一歩も引かない不毛な討論が続けられるなか、失われていく数々の命の尊さを重視した砂粒は、最前線の兵士たちにどちらが勝者かを決めるのではなく、両国から独立した共同の道を歩むよう直接説得します。

 そうして平和がおとずれたように見えた……のは束の間で、結局対立していた両国が連合軍をつくり、反旗を翻した独立国家をまた武力で以って鎮圧する事態に。

 結果的に争いを避けられたなかったことに、砂粒は涙を流してしまいます。

それでも彼女は諦めない

 そんな砂粒の話を聞いた寝住が返した言葉は、「その力を振るって戦争を一瞬で終わらせれば、結果より早く、より多くの人命が救われるとは思わないのか?」

 ……この分からず屋!!

 と言ったのは私だけで、その後も武力を持って鎮圧することの正当性を話した寝住に対し、砂粒は冷静に、時には厳しい言葉を使って説きます。

 これまで砂粒が見てきた人間の蛮行の数々は、私を含む多くの視聴者にも向けられている言葉のような重さと冷たさが感じられました。

 「きれいごと舐めんなよ、ボク!」

 つらい経験をしてきた上で、それでも皆と仲良くしたいという彼女のこの言葉はとても力強かったです!

■猿・子対卯・巳


 申の日常、大切な人と思しき男性と過ごした回想を経て映し出された、今回の戦士たちがなぜ積極的に戦っているのかに悩む砂粒の姿。

 各々が高度な力を有していながら、「願いを一つ叶える」ために戦っているのは確かに不思議ですね。

 特に、最強の戦士・丑井が剣を振るうのには何か事情がありそうです。

 そして、「決断する時」についても考える砂粒ですが、彼女の言う秘策も気になるところです。

 今回も残念ながらその必勝法については語られず、憂城と、彼に送り込まれた鳥におびき出された砂粒らが対峙するシーンで4話は幕を閉じました。

■十二大戦 第4話感想と今後の展望


十二大戦 第4話「敵もさる者、ひっかく者」【感想コラム】

画像引用元:©西尾維新・中村 光/集英社・十二大戦製作委員会

 砂粒が脱落する展開にならなくて良かった!

 この「砂粒」と言うのは、戦士としてのコードネームでしょうか? 彼女の(おそらく)恋人が、「ゆうき みさき」と呼んでいたことから、ちゃんと本名があるところも本作品の興味深いところだと思います。

 また、戦士たちが寝住のことをどこか知っているようなことを窺わせる言動をしているのも気になります。

 これも何か、寝住のスキルに関係しているような……。

 そして次回、『十二大戦』5話では未の戦士・必爺にスポットが当てられみたいですね!

 (この名前には、「人は必ず歳をとる」みたいな意味合いが込めれられているのかな?)

 また次週も一緒に西尾ワールドを楽しみましょう!

 ※PS.
『もうひとつの十二大戦』というタイトルでオリジナルプロモーションムービーが公開されています♬。

 ラップ上のカッコイイムービーですので、こちらもぜひチェックしてみて下さい。

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(あにぶ編集部/哲太)

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