太陽系外から飛来した小天体を発見か 史上初の観測

2017年10月29日 11:13

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記事提供元:スラド

あるAnonymous Coward 曰く、 国際天文学連合小惑星センター(IAU MPC)は25日、太陽系外から飛来した可能性がある極めて高い離心率の軌道を持つ彗星の発見を発表した(MPEC 2017-U181Sky & Telescopeの記事47NEWSの記事マイナビニュースの記事)。

「C/2017 U1」という仮符号が付けられたこの彗星は、現在は近日点を超えて地球の軌道と火星の軌道の間に位置している。その軌道は離心率1.19~1.2の双曲線軌道となっており、こと座のベガの方角から飛来した可能性が高いとみられている。太陽系外からの彗星は過去確認されておらず、これが史上初のようだ。

 リンク先記事にも記載されているが、2017 U1は彗星ではないことが判明している。そのため、仮符号のプリフィックスが彗星以外の小天体を示す「A/」に変更され、「A/2017 U1」として観測続けられている。MPCは当初の発表時、A/2017 U1が双曲線軌道を進んでいるとしか考えられないとしつつ、弧のごく一部しか観測できていない段階で全体の軌道を計算するのはあまり意味がないとして、さらなる観測が必要との見解を示していた。

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