JAXA、月の地下に巨大な空洞を発見 月面基地の夢広がる

2017年10月20日 06:58

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月周回衛星SELENE(かぐや)による観測の様子(想像図)。
 (c)JAXA/SELENE/Crescent/Akihiro Ikeshita for Kaguya image

月周回衛星SELENE(かぐや)による観測の様子(想像図)。 (c)JAXA/SELENE/Crescent/Akihiro Ikeshita for Kaguya image[写真拡大]

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 宇宙航空研究開発機構(JAXA)は、月の地下に巨大な空洞を発見した、と発表した。かなり広大なもので、月面基地として利用することも可能であるかもしれない、という。

【こちらも】探査機「かぐや」が発見した月の溶岩洞、全長50kmに渡ることが判明

 根拠となるデータを観測したのは、日本の月周回衛星「かぐや」である。かぐやが電波レーダー、月レーダーサウンダーによって取得したデータを、JAXAが参加する国際共同研究チームが分析した。

 結論として、月の火山地域の地下数十メートルから数百メートルほどの深さに、複数の地下空洞が存在し、うち一つは数十キロメートルの長さを持つと見られるという。この大きな空洞については、東端となる縦孔が、かぐやによって発見されている。

 そもそも、この縦孔は、2009年にかぐやによって発見された。マリウス丘と呼ばれる月の地表上に、通常のクレーターとは異なる、直径50メートル、深さ50メートルの大穴が発見されたのだ。

 これは地下空洞の入り口である、という仮説が立てられた。そこで、アメリカが2009年に打ち上げたルナー・リコネサンス・オービターも、このマリウス丘の縦孔の観測を行った。斜めからカメラで撮影したところ、穴の底に数十メートル以上の空間が確認され、地下空洞である可能性は高まった。

 かぐやにはもともと、月の地下構造を調べることのできる観測機器が搭載されていた。それが月レーダーサウンダーである。電波をアンテナから送信し、月地下からの反射波を受信するというものだ。

 結果的に、空洞があるというデータと、空洞の底にある床から返ってきたものと見られる電波のデータが観測され、溶岩チューブであると推測されるこの大穴は、おそらく約50キロメートルに渡って伸びている、と推測されるところとなったのである。

 なお、研究の詳細は、アメリカの地球惑星科学専門誌Geophysical Research Lettersに掲載されている。(藤沢文太)

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