SpaceX、超大型ロケット「BFR」を発表 昨年発表のITSより小型化

2017年10月4日 07:17

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記事提供元:スラド

AC0x01曰く、 SpaceXは29日、オーストラリアで開かれていたカンファレンスにおいて、昨年発表した「Interplanetary Transport System(ITS、惑星間輸送システム)」を一回り小型にしたより現実的な超大型ロケット「BFR」を発表した(発表会動画sorae.jp)。

 BFRは全長106m、直径9mで、31基のラプターエンジンを搭載する再使用ロケットである。ペイロードは完全再使用で低軌道に150t、使い捨てでは250tとされており、昨年発表されたITSの再使用で350tという化け物じみたスペックには劣るものの、十分に超大型ロケットである。またファルコン9やファルコンヘビーの後継機と位置付けられている。

 BFRの用途としては、衛星打ち上げのほか、国際宇宙ステーション(ISS)への補給や月・火星への飛行が想定されている。SpaceXでは今後6~9か月後に初号機の建造を始め、2022年には火星に着陸させることを目指すとしている。

 なお、BFRは正式にはBig Falcon Rocketの略だそうだが、非公式にはBig F**king Rocketの略だとも言われているらしい。

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