たつき監督降板騒動受け「けもフレ」運営側が経緯説明、ネットでも話題に

2017年9月28日 10:24

印刷

 25日に人気アニメ「けものフレンズ」のたつき監督が自身のツイッターで「けものフレンズのアニメから外れることになった」と発表した。ツイートには「ざっくりカドカワさん方面よりのお達しみたいです」と記されており、カドカワと制作側の間に何らかのトラブルがあったのでは、と推測するネットユーザーも多く、該当ツイートは27日朝の時点で30万回以上リツイートされるなど話題を集めている。

【こちらも】人気アニメ「けものフレンズ」のたつき監督が降板、ネットでは署名活動も

 今回の件を受け、けものフレンズ運営(けものフレンズプロジェクトA)が公式サイトにて見解を発表した。

●「制作側から辞退」運営側説明

 運営側は「すでに新規映像化プロジェクトの制作を発表しているが、「現在の体制のまま継続するか、新体制での新たな表現化も合わせて現時点で未定である」とし、「その中で今年1~3月に放送されたTVアニメーションと同様の体制を優先とし調整してきたが、制作会社であるヤオヨロズ株式会社より8月に入った時点で辞退したい旨の話を受けた」と説明。「ヤオヨロズ株式会社」とは、たつき監督を擁する制作会社である。

 また、制作辞退に至った経緯として「『けものフレンズ』は動物ファーストの理念のもと、ゲーム・コミック・アニメ・舞台と幅広く展開しており、だれのものでもないプロジェクトとして動物のための『けものフレンズ』として活動を重ねてきた」とプロジェクトの理念を説明した上で、「しかしながら、アニメーション制作担当のヤオヨロズ株式会社には、関係各所への情報共有や連絡がないままでの作品利用があり、情報は事前に共有してほしい旨の正常化を図る申し入れを行ったが、ヤオヨロズ側からその条件は受けられないので辞退したい、との返事であった」とした。

●運営側と制作側の発表に矛盾か

 しかし、両者の発表にはいくつか矛盾点が存在している。

 たつき監督のツイートでは「カドカワさん方面よりのお達しで外れることになり、とても残念だ」としている。だが、今回の運営側の発表だと「ヤオヨロズ側(たつき監督側)から辞退申し込み」となっている。

 また、たつき監督率いる制作陣は2017年9月に「日清のどん兵衛」とのコラボ映像を制作・発表しているが、運営側の発表には「8月に入った時点で辞退したい」という文章が。これについては「8月前から制作を始めており、この映像制作が終わった時点で辞退する」というように解釈すれば分からなくもないが、現在ネット上ではこういった矛盾の数々を指摘する声が上がっており、騒動はしばらく続きそうである。

関連キーワード

関連記事