トランプ大統領の発言でホワイトハウスが再び混乱 8月24日のドル円為替

2017年8月24日 10:36

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 バノン主席戦略官の解任によって落ち着きを取り戻したかに思えたトランプ政権だったが、今度はトランプ大統領が混乱を引き起こす発言を始めた。アリゾナ州で開かれた支持者への演説で、政府閉鎖も辞さないとコメントしたのだ。このために上昇していたドルは警戒感から売られる傾向に戻っている。

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 8月23日9:00(すべて日本時間)ごろに1ドル109円83銭の上値をつけてからは、徐々にドルが売られていく。12:00ごろにはトランプ大統領の発言が報道され、1ドル109円67銭から40分ほどで1ドル109円36銭までドルは下がった。発言の内容は、壁建設資金を巡り、債務上限の引き上げが遅れようが、政府が閉鎖しようが徹底的に壁建設を貫くというものだった。同時にNAFTAの再交渉についても打ち切る意向を示した。この発言については共和党内での反発も見込まれ、トランプ政権と議会の対立を深めることになるため、市場にはリスクオフの動きが強まった。ただでさえ遅延しているトランプ政権の経済政策の進行に重大な影響を及ぼすとの見方が強い。

 さらに23:00に発表された7月新築住宅販売件数も57.1万戸と事前予想の61.0万戸を大きく下回った。前月は63.0万戸である。こちらがドル売りに拍車をかけた。日付の変わった24日2:45ごろにはカプラン・ダラス連銀総裁のコメントが発表され、「今年にどうしても追加利上げをしなければならないとは言っていない」と発言している。年内の追加利上げに関しては25日のジャクソンホール会議でのイエレンFRB議長のコメント次第となるであろうが、年内追加利上げへの消極的な意見も反映されて7:30ごろには1ドル108円85銭の下値をつけている。9:00すぎから109円台に戻してはいるものの、ドル買いの材料が見当たらない状態で、上値は限定的だ。

 本日は21:30に前週分新規失業保険申請件数の発表、23:00に7月中古住宅販売件数の発表があるが、トランプ政権の不安定さを立て直すことができなければドルの上振れは厳しいものがあるだろう。(ろひもと理穂)

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