カホコの成長から目が離せない!大穴の夏ドラマ『過保護のカホコ』第5話

2017年8月16日 20:32

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初(竹内涼真)の突然のお姫様抱っこに視聴者も思わず心を奪われる(c)日本テレビ

初(竹内涼真)の突然のお姫様抱っこに視聴者も思わず心を奪われる(c)日本テレビ[写真拡大]

■カホコと初の気持ちが近づいた第5話
 夏ドラマの中でもダークホース的存在となりつつあるのが『過保護のカホコ』だ。当初は無駄と思われる演出とカホコのキャラクター性に難色を示す人も多かったが、徐々に誰もが純粋なカホコの姿に惹かれつつあるようだ。

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■父親の不在に成長を見せるカホコ
 正高(時任三郎)はカホコ(高畑充希)と泉(黒木瞳)が自分に見せる態度に激怒し、家を出て行ってしまう。カホコは父親が残した言葉と不在の環境に不安を覚えるが、泉は「反省するのは正高のほうだ」と態度を崩さなかった。その中でカホコは初(竹内涼真)にモデルを頼まれて引き受けるが、どうしても彼が求めるような絵にならなかった。その中で泉からメールが来ているカホコを見て、初は両親に恵まれず愛情を注がれたことはないと告げる。

 初の暗い一面を知って複雑な気持ちになったカホコだが、コンビニで買い物をしようとするとチャージが無くなって商品を買うことができなかった。すぐに正高へ連絡してお金をもらおうとするが、家を出て行った際の言葉が気になって思いとどまってしまう。その代わり、カホコは正高に「自分は過保護だと思う」と聞くと、正直に「過保護にしてしまった」と返す。

 正高に言われた言葉に悩んでいるカホコを見た初は自立することを薦め、カホコ自身も就活について本気で取り組む。まずはインターンを経験して仕事を知ろうとするが、就職場所だけでなく仕事場にまで泉が来てしまう事態となってしまう。一向に自立できる雰囲気をつかめないカホコは、はじめて泉に対して不信感を抱き始める。

■カホコと初が急接近
 泉の意見に賛同できないと共に、叔母の環(中島ひろ子)がぜん息で倒れたことを知ったカホコは家を飛び出して病院に向かった。そこで環の夫である衛(佐藤二朗)の酒癖が悪くなったことを知り、さらに従妹の糸(久保田紗友)が非行に走ったことを知る。

 家族全員が何らかの問題を抱えている事態に陥り、さらに顔をゆがめてしまうカホコ。その様子をすぐ初に指摘され、カホコは初に糸にまた会って欲しいと頼んでみる。しかし、初からそれよりも自分のことを考えろと怒られてしまい、何とかなだめようとお弁当を食べることを提案する。その際に初がいつも持っている使い切った赤絵具を発見し、持っている理由について聞く。しかし、初の機嫌はさらに悪くなってその日はケンカ別れのようになってしまう。

 初のために何かしたいカホコは祖母の初代(三田佳子)から「おにぎりを作ってみればいい」と提案され、不格好ながらおにぎりを作ってみる。おにぎりを作ったカホコは正高に家へ帰るように願い出た後、初に届ける。しかし、初にとっておにぎりは苦い思い出のある食べ物で、拒絶される。それでも母親に会いたいことをカホコに指摘された初は、絵具を川に捨ててしまう。カホコはすぐ川へ飛び込み絵具を探すが、初は静止しようとする。それでもカホコは「自分が何にもできないのが悔しい」と叫びながら探していると、初がカホコを抱きかかえて川から拾い上げる。

 自分とは違う過去を持ち、純粋な感情を持つカホコに惹かれていく初。初はカホコを家まで届けると同時に、真剣に交際したいことを泉と正高に告げて帰ってしまう。カホコは泉に対して自分が自立したいことを告げるが、泉はその意見を聞いて家を出て行ってしまう。正高に続いて泉も家を出る事態となったが、今後この家族が本当の意味で「自立」する日はくるだろうか。

 『過保護のカホコ』は毎週水曜日夜10時から放送中。(記事:藤田竜一・記事一覧を見る

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