【新規上場(IPO)銘柄】ビーブレイクシステムズの初値は公開価格の4.61倍と高人気、ERP導入市場の更なる拡大が見込まれる

2017年6月19日 09:02

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記事提供元:日本インタビュ新聞社

 ビーブレイクシステムズ<3986>(東マ)は、6月15日に東京証券取引所マザーズに上場した。「ITで経営の今を変える、未来を変える」のコンセプトメッセージを掲げ、パッケージ事業とシステムインテグレーション事業を運営している。パッケージ事業では、サービス業向けクラウドERP「MA-EYES]等の開発・提供を行っている。システムインテグレーション事業では、システムの受託開発及びIT技術者派遣を行っている。

 パッケージ事業の主力製品である、クラウドERP「MA-EYES」(エムエーアイズ)は、経営資源の有効活用の観点から企業全体を統合的に管理し、経営の効率化を図るための統合型基幹業務パッケージソフトウェアで、システム・派遣・広告・インターネット・コンサルの主要5業種を対象に提供している。海外拠点統合管理システム「GLOBAL EYES」(グローバルアイズ)は、海外拠点を複数持つグローバル企業を対象に提供している。

 2017年6月期第3四半期業績実績は、売上高8億1300万円、営業利益1億2500万円、経常利益1億2300万円、純利益8900万円に着地。

 2017年6月期業績予想は、売上高10億9400万円(前期比6.8%増)、営業利益1億6900万円(同63.7%増)、経常利益1億5300万円(同48.5%増)、純利益1億1000万円(同36.6%増)を見込む。上場で調達する資金は研究開発費や広告宣伝費などに充当する。期末配当予想については額は未定(同220円)だが実施を予定している。

 株価は、上場2日目の6月16日に公開価格1670円の4.61倍に相当する7700円で初値をつけた後、一時ストップ高の8300円と買い進まれる場面も見られ、この日は8200円で引けた。「働き方改革」などの社会的要請・日本政府の方針により、今後ますます生産性向上の取組みが活発となり、ERP導入市場の更なる拡大が予想されているが、東証マザーズ上場により、知名度と信用力が向上し、全国サービス業の拡販に弾みがつくと期待されるほか、将来的には海外販売も拡大し対象業種も全業種へ拡げる見通しで、高い成長が見込まれることから、高人気となっている。新規上場(IPO)は4月25日のアセンテックを最後にIPOはなかっただけに、人気が続く可能性はありそうだ。(株式評論家・信濃川)(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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