【編集長の視点】No.1は続落も今期1Q決算発表を先取り通期続伸業績を見直し直近IPO株買いが再燃余地

2017年6月16日 08:50

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記事提供元:日本インタビュ新聞社

 No.1<3562>(JQS)は、前日15日に98円安の2738円と5営業日続落して引けた。米国ナスダック市場でIT(情報技術)関連株などのハイテク株が売られ先行き懸念が強まっていることが波及し、情報セキュリティー関連株の一角に位置する同社株にも目先の利益を確定する売り物が続いた。ただ今年3月28日に新規株式公開(IPO)されたばかりの同社株の下値には、7月13日に予定している今2018年2月期の第1四半期(2017年3月~5月期、1Q)決算の発表を前に、今2月期通期業績の続伸予想を再評価する直近IPO株買いも交錯した。今年5月以降、世界的に「ランサム(身代金)」を強要するサーバー攻撃が続いていることも、引き続き潜在株価材料として意識されている。

■自社企画製品のファイルサーバーなど複数の情報セキュリティー製品を提案

 同社は、OA関連商品や情報セキュリティー関連機器を販売するオフィスコンサルティング事業と、販売後の保守・メンテナンスを行うシステムサポート事業とを展開し、両事業で把握した顧客ニーズを製品開発に結び付ける循環型ビジネスモデルを特徴としている。このうち情報セキュリティー機器では、高技術力を保有するサプライヤーと共同開発した自社企画製品を「WALLIOR」、「Club One Systems」のブランドとして販売、HDDの破損、感染からデータを守る強靭なファイルサーバー「NFS-2T256」などを展開している。「ランサムウエア」により世界的に広がったサーバー攻撃に対応して、同セキュリティー関連製品の需要拡大が期待されている。

 一方、今2月期通期業績は、売り上げ74億3700万円(前期比5.4%増)、営業利益3億3000万円(同8.8%増)、経常利益3億1100万円(同7.2%増)、純利益2億300万円(同6.7%増)と続伸が予想されている。今期の新規採用を80人と前期(81人)並みと積極継続し、引き続きOA関連商品と情報セキュリティー関連機器とを中心に、複数商品の提案を推進して顧客当たりの利益を向上させ、顧客ニーズに適した商品ラインアップを充実させることなどが要因となる。今年7月13日に発表予定の今期1Q決算でこの好業績を確認することになる。

■25日線からは7%もマイナスかい離しPERも19倍台と下げ過ぎを示唆

 株価は、今年3月のIPO時に公開価格1570円に対して3460円で初値をつけストップ高を交えて上場来高値4135円へ急騰、公開価格比2.63倍となる高人気となった。最高値後は、定石通りのIPO株人気の一巡と、地政学リスクを懸念した全般波乱相場の波及が重なって上場来安値2390円まで調整し、情報セキュリティー関連株買いで3455円の戻り高値へ再騰し、日米ハイテク株の先行き不透明化とともにほぼ往って来いとなった。25日移動平均線からは7%超のマイナスかい離と下げ過ぎを示唆し、新興市場のIT関連株としてPERは19倍台と相対的に割り負けており、前日15日に1カ月半ぶりに再開されたIPOとともに直近IPO株人気を再燃させ、まず25日線奪回で弾みをつけ3455円の戻り高値にキャッチアップしよう。(本紙編集長・浅妻昭治)(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

 No.1<3562>(JQS)は、前日15日に98円安の2738円と5営業日続落して引けた。米国ナスダック市場でIT(情報技術)関連株などのハイテク株が売られ先行き懸念が強まっていることが波及し、情報セキュリティー関連株の一角に位置する同社株にも目先の利益を確定する売り物が続いた。ただ今年3月28日に新規株式公開(IPO)されたばかりの同社株の下値には、7月13日に予定している今2018年2月期の第1四半期(2017年3月~5月期、1Q)決算の発表を前に、今2月期通期業績の続伸予想を再評価する直近IPO株買いも交錯した。今年5月以降、世界的に「ランサム(身代金)」を強要するサーバー攻撃が続いていることも、引き続き潜在株価材料として意識されている。

■自社企画製品のファイルサーバーなど複数の情報セキュリティー製品を提案

 同社は、OA関連商品や情報セキュリティー関連機器を販売するオフィスコンサルティング事業と、販売後の保守・メンテナンスを行うシステムサポート事業とを展開し、両事業で把握した顧客ニーズを製品開発に結び付ける循環型ビジネスモデルを特徴としている。このうち情報セキュリティー機器では、高技術力を保有するサプライヤーと共同開発した自社企画製品を「WALLIOR」、「Club One Systems」のブランドとして販売、HDDの破損、感染からデータを守る強靭なファイルサーバー「NFS-2T256」などを展開している。「ランサムウエア」により世界的に広がったサーバー攻撃に対応して、同セキュリティー関連製品の需要拡大が期待されている。

 一方、今2月期通期業績は、売り上げ74億3700万円(前期比5.4%増)、営業利益3億3000万円(同8.8%増)、経常利益3億1100万円(同7.2%増)、純利益2億300万円(同6.7%増)と続伸が予想されている。今期の新規採用を80人と前期(81人)並みと積極継続し、引き続きOA関連商品と情報セキュリティー関連機器とを中心に、複数商品の提案を推進して顧客当たりの利益を向上させ、顧客ニーズに適した商品ラインアップを充実させることなどが要因となる。今年7月13日に発表予定の今期1Q決算でこの好業績を確認することになる。

■25日線からは7%もマイナスかい離しPERも19倍台と下げ過ぎを示唆

 株価は、今年3月のIPO時に公開価格1570円に対して3460円で初値をつけストップ高を交えて上場来高値4135円へ急騰、公開価格比2.63倍となる高人気となった。最高値後は、定石通りのIPO株人気の一巡と、地政学リスクを懸念した全般波乱相場の波及が重なって上場来安値2390円まで調整し、情報セキュリティー関連株買いで3455円の戻り高値へ再騰し、日米ハイテク株の先行き不透明化とともにほぼ往って来いとなった。25日移動平均線からは7%超のマイナスかい離と下げ過ぎを示唆し、新興市場のIT関連株としてPERは19倍台と相対的に割り負けており、前日15日に1カ月半ぶりに再開されたIPOとともに直近IPO株人気を再燃させ、まず25日線奪回で弾みをつけ3455円の戻り高値にキャッチアップしよう。(本紙編集長・浅妻昭治)(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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