写真集&アルバムの売れ行き好調の乃木坂46、それでもTV露出は増えない?

2017年6月12日 20:36

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■アイドル界の「優等生」が大躍進

 2017年5月に発売された乃木坂46のサードアルバム『生まれてから初めて見た夢』が、初週34.2万枚のセールスを叩き出した。セカンドアルバム『それぞれの椅子』の初週売り上げは27.5万枚だったため、約7万枚も枚数を伸ばす形となった。2017年に入って大躍進を続ける彼女たちだが、AKB48に比べるとメディアに露出していないと思わないだろうか。実は、それには「乃木坂46」のキャラクター性に関係しているようだ。

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■「乃木坂46」と言えば写真映えするキレイ系アイドル

 現在「乃木坂46」と聞けば、まず頭に浮かんでくるのが白石麻衣だろう。彼女が2017年に入って発売したセカンド写真集の『パスポート』は出版業界では異例の20万部を売り上げ、上半期の写真集女王の名を欲しいままにした。今や「女神ボディ」とまで言われる均整の取れた身体はグラビアだけでなくモデルとしても評価されており、雑誌にて専属モデルも務めている。その影響で男性だけでなく女性にも広く認知されており、売り上げを大きく伸ばしたと考えられる。

 白石麻衣に止まらず、乃木坂46メンバーの写真集は大きな売り上げを叩き出している。オリコンによる上半期の写真集売り上げランキングでは、2位に齋藤飛鳥の「潮騒」、3位はメンバー卒業生の橋本奈々未「2017」がランクイン。さらに、4位に衛藤美彩、5位に秋元真夏、6位は西野七瀬、7位は桜井玲香と、上位7位を乃木坂メンバーが席巻する結果となった。彼女たちはモデルとして活躍していることが多く、全体的に正統派のキレイ系アイドルである。

 雑誌に写真が載れば非常に映える彼女たちは、各誌の表紙やグラビア写真で見る機会が多くなっただろう。しかし、前田敦子や大島優子などAKB48が全盛期の頃に比べれば、乃木坂46がテレビに出ることは少ない。その理由は、やはり「正統派」という部分に理由があるだろう。

■「キャラ」よりも「グループ」の乃木坂46

 乃木坂46のメンバーをひも解いていくと、「きれい」や「さわやか」というキーワードが出てきても、それに続く言葉はあまり出てこない。これは、各メンバーの個性が出ることがあまりなく、グループとしても個人よりも「乃木坂46」のイメージがどうしても強いことに影響している。そのため、メンバーを呼んでもテレビが求める「キャラクター性」の演出ができないこともあり、乃木坂46のメンバーがテレビに出る機会が少なくなっていると考えられる。

 乃木坂46のメンバーも3期生にバトンが移りつつあり、彼女たちの単身ライブも積極的に開催されるようになってきている。3期生たちの動き次第で、今後、乃木坂46のカラーが変わる可能性はあるかもしれない。それとも、写真集やアルバムなど「コンテンツ」としてのアイドルを続けていくのだろうか。3期生へのバトンタッチを期に、乃木坂46には大きなかじ取りが求められているように思われる。(記事:藤田竜一・記事一覧を見る

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