藤原竜也と伊藤英明が主演『22年目の告白―私が殺人犯です―』6月10日上映開始

2017年6月8日 20:27

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劇中の記者会見にて犯人の曾根崎(藤原竜也)が著書を発表するシーン。これだけ異常な犯人役が似合う俳優も類を見ないだろう(c)2017 映画「22年目の告白 私が殺人犯です」製作委員会

劇中の記者会見にて犯人の曾根崎(藤原竜也)が著書を発表するシーン。これだけ異常な犯人役が似合う俳優も類を見ないだろう(c)2017 映画「22年目の告白 私が殺人犯です」製作委員会[写真拡大]

■『22年目の告白 ―私が殺人犯です―』が近日上映開始

 2017年6月10日から映画『22年目の告白 ―私が殺人犯です―』の上映がスタートする。物語のキーとなる犯人役には藤原竜也が起用されており、その犯人を追う刑事役は伊藤英明が担当。俳優としての十分なキャリアを持つ2人の攻防は見どころであるが、異常な犯人役を演じる藤原竜也を見るだけでも価値がある映画だろう。

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■『22年目の告白 ―私が殺人犯です―』のあらすじ

 1995年、5件の猟奇的殺人事件が発生した。その異常な殺人方法は世間でも取り沙汰されることになり、一時的に話題となる。その事件を追いかけていた牧村航(伊藤英明)だが、あと一歩のところで犯人を取り逃がしてしまうことになる。

 牧村の努力もむなしく、事件は時効を迎えてしまうことになる。牧村が自責の念に囚われている中、彼が追いかけていた犯人である曽根崎雅人(藤原竜也)がテレビにて自供するニュースが流れる。彼は遺族の前で土下座をするなど、異常な犯罪者とは思えない行動を取り続ける。さらに、「私が殺人犯です。」という手記まで発表し、各メディアは彼を取り上げて報道し続ける事態となるのだ。

 曽根崎の行動に何らかの意図を感じる牧村は彼に近づく。その場は何事もなく終わるかと思ったが、曾根崎は牧村に「あんたがトロいから取り逃がすことになるんだ」と耳打ちをする。このとき、牧村は何も終わっていないことを感じると共に、曽根崎に怒りを覚えたのだった。

■韓国の映画を2大俳優で大胆リメイク

 本作は韓国映画である『殺人の告白』をリメイクした作品となっている。しかし、ストーリーや展開は大きく改変しているようなので、どのような作品に仕上がっているのか見てみるまでの楽しみになるだろう。

 キャスト面で見ても、主演2人に藤原竜也と伊藤英明を採用するなど、かなり力を入っているのがわかる。藤原竜也といえば過去にも『デスノート』で知的な学生役を演じ、『藁の楯』では10億円の賞金を掛けられたシリアルキラーまで経験している。日本で「クズ役」といえば藤原竜也とイコールで結ぶ人も多いかもしれないが、単純に彼の演技には惹き込まれるものがあるので、ぜひ劇場にてチェックしてみたいところだ。

 また、伊藤英明といえば『海猿』のイメージが強いかもしれないが、『悪の教典』ではサイコパスな教師役で観客の度肝を抜いた。他にもドラマ『弁護士のくず』で新米弁護士役を、『ウッジョブ』ではベテランの林業業者まで演じたりと、俳優としてのキャリアは十分だ。

 これだけ地力のある2人が共演するだけでも見る価値のある映画だが、他のキャストを見ても岩松了や夏帆など、ストーリーを盛り上げてくれる人が揃っているのがわかる。『22年目の告白 ―私が殺人犯です―』は6月10日上映開始。気になる人が出演しているのであれば見てみるのもいいだろう。(記事:藤田竜一・記事一覧を見る

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