平野美宇は準決勝で丁寧に破れるも銅メダル 卓球世界選手権

2017年6月3日 21:50

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 3日、ドイツ・デュッセルドルフで行われた卓球の世界選手権女子シングルス準決勝で平野美宇は丁寧(中国)に1-4で敗れた。リオ五輪金メダリストの王者・丁寧に敗れはしたが、日本女子の銅メダルは実に48年ぶりの快挙となった。

 第1ゲーム、丁寧はレシーブミスをほとんどしない。平野に得意の速い展開をさせない作戦か、カットボールでミスを誘うと11-4で簡単に先取する。第2ゲームも丁寧の流れは変わらず11-8と連取される。第3ゲームは序盤から平野も粘って4-4と接戦を見せるも、その後ポイントを重ねられ11-5で丁寧が一気に王手をかける。平野の得意パターンを許さない丁寧の展開でこのまま試合は終わるかと思われた。

 後が無くなった平野は第4ゲームは出足から攻めようとする。2-2から打点の高い速いショットが出始め7連続ポイントで試合の雰囲気が一転し、11-5で奪い返す。しかし意地を見せたのはここまでであった。

 第5ゲーム、慌てない丁寧は序盤から平野のペースに合わせないスピードの変化で対応する。平野はタイミングを外され速いショットにミスが目立ち、11-5で丁寧に奪われた。丁寧は10-5とリードした時点で勝利したと勘違いして会心のガッツポーズを見せるほど集中していた試合だった。アジア選手権で平野に負けて以来、平野を研究しトレーニングを重ねた成果が表れたようだ。

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