エンフォルドの17年秋冬 - モダンに再解釈されたヴィクトリアン・ファッション

2017年5月24日 18:57

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記事提供元:ファッションプレス

 エンフォルド(ENFÖLD)の2017年秋冬コレクションは「ヴィクトリアン調」がテーマ。英国で栄えたヴィクトリアン・ファッションと言えば、豪華な刺繍・フリル・レースなどの装飾、コルセット、クリノリンなどでふくらませたドレスなどが思い浮かぶ。

 そんな時代をインスピレーションに生まれたのは、ラッフルがティアード状に重なる色鮮やかなニットやペンシルスカートだ。布が5重にも折り重なるデザインは、まるで当時のドレスを彷彿させる。ペンシルスカートの裾からは、取り外し可能な2重のチェック柄ライナーがのぞく。また、立ち襟とパフスリーブを取り入れたヴィクトリアンブラウスは、幾何学模様にすることでモードな印象のある一着となっている。優美な時代のファッションが再解釈され、現代に蘇った。

 ダウン素材やウールアウターに見られる、後部の長い丈やボリューム感は、まるで当時流行した“バッスルスタイル”を再現しているかのよう。独特なシルエットは、スカートの後ろを膨らませてヒップラインを誇張する当時の着こなしを感じさせる。

 斬新な重ね着にも注目したい。ニットドレスの上から、シャツのパーツを再構築して作り上げたベストをレイヤードしたり、トップスの上からショール感覚でフリルを重ねたり。まるでヴィクトリアン時代のドレスの着こなしとリンクする、新感覚なスタイリングが披露されている。

 単色・無地使いが多いエンフォルドだが、今シーズンは柄使いが目立っているのも特筆すべきポイントだ。花柄やストライプ、イギリスを感じさせるチェック柄に関してはタータン・ブロック・グレン・ピンヘッドと様々なデザインがコレクションを横断した。

※本記事はファッションプレスニュースから配信されたものです。ファッションプレスでは、ブランド、デザイナー情報、歴史などファッション業界の情報をお届けしています。

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