【業績でみる株価】アウトソーシングは16年の上場来高値に接近、17年12月期第1四半期大幅増収増益

2017年5月15日 16:14

印刷

記事提供元:日本インタビュ新聞社

 製造請負・技術系人材派遣の大手で、海外にも積極展開しているアウトソーシング<2427>(東1)の17年12月期第1四半期の連結業績は大幅増収増益だった。通期ベースも収益拡大基調だろう。株価は年初来高値を更新し、16年6月の上場来高値に接近している。好業績を評価して上値を試す展開が期待される。

 5月8日発表した17年12月期第1四半期(1月~3月)の連結業績(IFRS)は、売上高が前年同期比2.0倍の502億38百万円、営業利益が同2.4倍の15億20百万円、税引前利益が同4.4倍の13億41百万円、親会社の所有者に帰属する四半期利益が同11倍の6億21百万円だった。

 製造系ではメーカーの直接雇用の期間工を正社員として受け入れるPEOスキーム、グループ教育機関であるKENスクールで未経験者を教育して配属するスキームが順調に推移した。新卒者の採用も順調だった。国内、海外とも好調に推移して大幅増収増益だった。

 17年12月期通期の連結業績(IFRS)予想は、売上高が16年12月期比58.6%増の2130億円、営業利益が同67.5%増の95億円、税引前利益が同78.4%増の89億円、親会社の所有者に帰属する当期利益が同66.6%増の51億円としている。

 期初時点で下期偏重の計画のため、第1四半期の進捗率は通期会社予想に対して売上高23.6%、営業利益16.0%、税引前利益15.1%、親会社の所有者に帰属する利益10.7%だが、第2四半期累計に対しては売上高51.8%、営業利益が52.4%、税引前利益51.6%、親会社の所有者に帰属する利益44.4%と順調である。通期ベースも収益拡大基調だろう。

 株価は3月の4570円を突破して年初来高値更新の展開となった。そして5月10日には4870円まで上伸して16年6月の上場来高値5330円に接近している。週足チャートで見ると13週移動平均線がサポートラインとなった。そして26週移動平均線も上向きに転じ、強基調への転換を確認した形だ。好業績を評価して上値を試す展開が期待される。(MM)(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

【関連記事・情報】
【新規上場(IPO)銘柄】NO.1はオフィスコンサルタント事業を展開、上場を機に業容拡大に弾みつく(2017/04/05)
【業績でみる株価】クラウディアは17年8月期第2四半期累計が計画超の大幅増益、通期利益は増額の可能性(2017/04/03)
【小倉正男の経済コラム】『リ・アベノミクス』――再びアベノミクスに戻れ(2017/04/04)
【注目銘柄】日本電技は上場来高値圏で堅調、自律調整一巡して上値試す(2017/03/29)

※この記事は日本インタビュ新聞社=Media-IRより提供を受けて配信しています。

関連記事