井岡一翔、WBA世界フライ級タイトル防衛、世界戦14勝の具志堅に並ぶ

2017年4月24日 08:18

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 23日、大阪で行われたボクシングWBA世界フライ級タイトルマッチでチャンピオンの井岡一翔は3-0の判定で井岡が5度目の防衛をした。ジャッジ3人の判定は117-110、116-111、117-110といずれも井岡が圧倒しており、これで具志堅用高に並ぶ世界戦14勝を達成した。相手は同級2位のノクノイ・シットプラサート(タイ)で、この12年間無敗で61連勝中の挑戦者であった。しかし67戦目にして世界初挑戦なのに対して、井岡はキャリア22戦と少ないながら世界戦は14回と慣れきっていた。

 1回、2回と井岡は慎重に相手の出方を見極めようとするかのように手も出さないが、ノクノイも同様に手を出さない。3回、ノクノイは井岡のパンチにカウンターを仕掛けるも井岡は軽くかわすも、終了前にローブローで1点減点される。4回から近距離での打ち合いも見られるようになったがお互いバランスは崩れない。5回から7回にかけても井岡はボディを攻めるがノクノイもしぶとく反撃する。

 8回から井岡の攻勢をガードしていたノクノイの足が止まりだしダメージが明らかになっていく。9回からはノクノイが前に出てきたが井岡のパンチをガードしきれず終盤には顔面もとらえるようにもなる。10回にはノクノイがぐらつくシーンもあったがラッシュはかけきれない。11回、12回も井岡の連打が続いてKOも見えてきたがノクノイは粘り強く耐え終了のゴングが鳴った。

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