【今週の展望】4月に何が変わり、何が変わらないのか手探り

2017年4月2日 21:45

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記事提供元:エコノミックニュース

新年度、新決算期の始まりで、投資家のスタンスはどう変わる。4月は「ものみなは新しき良し春」なのか?それとも「残酷な月」になってしまうのか?

新年度、新決算期の始まりで、投資家のスタンスはどう変わる。4月は「ものみなは新しき良し春」なのか?それとも「残酷な月」になってしまうのか?[写真拡大]

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 今週、4月第1週(3~7日)は5日間の取引。国家予算の新会計年度、2017年度がスタート。マーケットっぽく言えば「2018年3月期」の決算期が始まる。学校には新入生、会社には新入社員が入り、昇給、昇格、人事異動の季節。テレビは番組改編で新番組スタート、プロ野球は今年は1日早いが新シーズン開幕。万葉の歌人も「ものみなは新しき良し」と詠じた日本には「4月1日という『もう一つの新年元日』が存在する」と言っても、全くおかしくない。その今週最大の経済統計は、7日に発表されるアメリカの3月の雇用統計。今週最大のイベントは、6~7日にトランプ大統領のフロリダの別荘で行われる習近平主席との米中首脳会談。

 世界の主要株式市場の休場日は、3日に中国、台湾が「清明節」で休場する。二十四節気の一つで、お墓参りをして墓前で飲み食いする。4日に中国、台湾、香港が「清明節」で休場する。インドのムンバイ市場がヒンズー教の「ラーム・ナヴミ(ラーム神の誕生日)」で休場する。6日にタイが「チャクリー王朝記念日」で休場する。1782年にラーマ1世が混乱を収拾して現在のチャクリー王朝を開き、都をバンコクに定めた日。ベトナムが「フンヴォン記念日」で休場する。フンヴォン(雄王)は紀元前に今のベトナム北・中部を統一したという伝説の王。

 国内の経済指標、イベントは、3ヵ月に1回の3日の日銀短観が最も重要。

 3日には3月調査の日銀短観、3月の自動車販売台数、4日には3月のマネタリーベース、5日には日経日本サービス業PMI、6日には3月の消費動向調査、7日には2月の毎月勤労統計調査、景気動向指数速報値が、それぞれ発表される。

 4~7日にスペイン国王フェリペ6世夫妻が国賓として来日する。7日に「生活意識に関するアンケート」の結果が発表される。

 主要銘柄の決算発表は、小売や外食などの2月期決算がピークを迎える。来週15日が東証の推奨期限。3日はしまむら、6日はセブン&アイ、7日は高島屋が発表する。

 3日はキユーピー、アヲハタ、クリエイトSDH、あさひ、WNIウェザーニューズ、オークワ、しまむらなど。4日はアダストリア、三協立山、不二越、ナガイレーベン、西松屋チェーン、平和堂など。5日は東京個別指導学院、瑞光、フロイント産業、マルカキカイ、ハイデイ日高、トーセイ、BS11など。

 6日はダイセキ、ダイセキソリューション、カネコ種苗、サンエー、セブン&アイHD、メディアドゥ、クリーク&リバー、佐鳥電機、壱番屋、マニー、パルコなど。7日はパソナG、サカタのタネ、ブロッコリー、サーラ、ネクステージ、サムティ、薬王堂、創通、シリコンスタジオ、久光製薬、マルゼン、デザインワン、エスクローAJ、オンワードHD、島忠、高島屋、UCS、レノバなど。

 新規IPOは今週は1件。21件もあった3月の東京市場「春のIPOまつり」が19勝2敗の好成績で終わり、4月のIPOは5件でだいぶ少なくなる。12日のホームセンターのLIXILビバ<3564>は、2001年まで「ビバホーム」として東証1部に上場していた。3月に3件あった再上場は1勝2敗で、何かと色眼鏡で見られるのがつらいところ。

 6日にテモナ<3985>が東証マザーズに新規上場する。東京が本社でEC事業者支援サービスを提供する。公開価格は2550円。主力のシステムは、定期購入・頒布会に特化したリピートASPカートシステム「たまごリピート」、健康食品、化粧品に特化したウェブ接客システム「ヒキアゲール」など。社名は「簡単に、たやすく」という意味を持つ日本語「てもなく」に由来する。

 海外の経済指標、イベントは、アメリカの7日の雇用統計の他、3日の製造業、5日の非製造業のISM景況指数が重要。

 3日には中国の3月の財新の製造業PMI、ユーロ圏の2月の失業率、アメリカの3月のISM製造業景況指数、2月の建設支出、3月の新車販売台数、4日にはアメリカの2月の貿易収支、製造業受注、5日にはアメリカの3月のISM非製造業景況指数、ADP雇用統計、7日には中国の3月の外貨準備高、アメリカの3月の雇用統計、2月の卸売在庫、消費者信用残高が、それぞれ発表される。

 3日にワシントンDCでアメリカとエジプトの首脳会談が行われる。6日に3月14、15日開催のFOMCの議事録が発表される。インドが政策金利を発表する。6~7日にフロリダ州で米中首脳会談が行われる。7日にブリュッセルでユーロ圏財務相会合が開かれる。9~10日にローマでG7エネルギー相会合が開かれる。

 アメリカの主要企業の決算発表は少ない。1~3月期(2017年第1四半期)の決算発表は来週から始まる。5日にモンサント、ウォルグリーン・ブーツ・アライアンズ、6日にコンステレーション・ブランズ、カーマックスが発表する予定。

 前週末3月31日の終値は18909.26円だった。そのテクニカル・ポジションを確認すると、主要な移動平均線のうち25日線と75日線と5日線はその上にあり、200日線はその下にある。25日移動平均は19319円で410円上、75日移動平均は19259円で350円上、5日移動平均は19075円で166円上、200日移動平均は17726円で1183円下にある。前々週末の24日と比べると25日線と5日線は下落し、75日線と200日線は上昇していた。

 前週の日経平均のローソク足は、3月27日は日足一目均衡表の「雲」の中、28日と29日はほとんどの時間が雲の上、30日は雲の中、31日は前場の雲の中から後場は雲の下へ真っ逆さまと、雲への出たり入ったりが激しかった。3月31日の雲は19114~19234円で、終値18909円は雲の下限19114円より205円も下にあった。終値が雲の下に出るのは昨年11月9日以来だった。

 今週の雲は、下限は4月3日から6日までは19132円で、7日に19159円に上がる。前週の値動きがそのままスライドすると、確実に雲の下に出てしまう。とはいえ、4~6日の雲の厚さは50~52円とごく薄いので、少しでも好材料があれば雲の上に出るのは容易。その上限は今週、3日に19198円で始まった後、4日は19182円、5日、6日は19184円で、7日は100円上がって19284円になる。

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※この記事はエコノミックニュースから提供を受けて配信しています。

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