SpaceX、2018年に民間による月周回飛行を行うと発表

2017年3月1日 19:02

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記事提供元:スラド

AC0x01 曰く、 米SpaceXは2月27日、同社が開発中の大型ロケット「ファルコン・ヘビー」と有人宇宙船「ドラゴン2」を用いて、2018年後半に民間人2名による月周回飛行を行う計画であることを発表した(プレスリリースロイターGIGAZINESorae.jpSlashdot)。

 これはいわゆる有人宇宙旅行という事のようで、2名についての詳細は公表されていないが、同社にかなりの額の手付金を支払っているという。ファルコン・ヘビーはLEOに54tの打ち上げ能力を持つ大型ロケットで今年後半に初打ち上げを予定、またドラゴン2は2018年にISSへの初有人飛行を予定しており、今回のミッションはその後に続く形となる。

 現在米国ではトランプ政権がNASAと宇宙ベンチャーどちらに力を注ぐかを決めあぐねている(日経新聞)という事で、本件は政権へのアピールという面も強そうである。一方、NASAは開発中のSLSとオリオンにより2021年の有人月周回飛行(EM-2)を計画しており、もしSpaceXの計画が先に実現してしまえば、そのメンツは丸潰れであろう。

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