スターバックスの日本法人、決算は債務超過

2017年2月15日 09:07

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記事提供元:スラド

 昨年末に発表された喫茶店チェーン・スターバックスの日本法人(スターバックス コーヒー ジャパン)の決算公告によると、同社は「債務超過」状態になっているという。とはいえ同社の経営自体に問題があるわけではなく、意図して債務超過にしているという(東洋経済)。

 スターバックス コーヒー ジャパンは当初米スターバックスとライセンス契約を結んで日本展開を行ったサザビーリーグが実質的に運営していたが、その後米スターバックスがライセンス契約内の規定を盾に完全子会社化を行い、サザビー側は運営から撤退していた。これによってスターバックス コーヒー ジャパンは上場廃止となったのだが、この際の株式の移動や、子会社化の際に使われた会社の合併などによって会計上の資産の扱いが変わり、最終的に会計上は負債が資産を上回る状態になったという。

 会計上このような形にしたのは、米スタバ本社の節税対策があるのではないかと記事では考察されている。なお、法人税は資産ではなく純利益に対して課税され、決算公告によると同社の税引前純利益は125億7600万円の黒字なので、少なくとも日本国内における法人税に関しては支払われているものと思われる。

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