実在児童を元に描いたCGが児童ポルノ、二審は罰金30万円の判決

2017年1月25日 09:09

印刷

記事提供元:スラド

 2013年に発生した、児童ポルノ写真を加工してCGとして販売していた男が逮捕された事件について、東京高裁が24日、罰金30万円を言い渡した(時事通信朝日新聞)。

 この事件を巡っては、2016年3月に東京地裁が児童ポルノと判断して懲役1年執行猶予3年、罰金30万円を言い渡していた。一審では被告が製作した34点のCGのうち3点を児童ポルノと判断していたが、二審でもこの判断については覆らなかったものの、児童ポルノだとは判断されなかった画像の提供については無罪とし、さらに元となった児童ポルノ写真の撮影から長い期間が経っていることから「児童の具体的な権利侵害は想定されておらず、違法性の高い悪質な行為とは言えない」との判断。懲役1年執行猶予3年については破棄する判決となった。

 なお、弁護側は不服として上告する方針だという。

 スラドのコメントを読む | YROセクション | 検閲 | 法廷

 関連ストーリー:
米テネシー州最高裁、児童ポルノについて「撮影者や映像を見る者がどう感じるかは問題にない」との見解 2016年11月15日
職場PCで児童ポルノを閲覧していた男性、通報されて逮捕 2016年04月07日
実在の児童を描いたCG、東京地裁が児童ポルノと判断 2016年03月16日
児童ポルノ写真を加工してCGとして販売していた男が逮捕される 2013年07月11日

※この記事はスラドから提供を受けて配信しています。

関連キーワード

関連記事