概況からBRICsを知ろう~ロシア株式市場は小反落、足元では高値警戒感が強まり利益確定売りが優勢

2017年1月5日 10:34

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記事提供元:フィスコ


*10:34JST 概況からBRICsを知ろう~ロシア株式市場は小反落、足元では高値警戒感が強まり利益確定売りが優勢
【ブラジル】ボベスパ指数 61589.06 -0.36%
4日のブラジル株式市場は反落。主要指標のボベスパ指数は前日比224.77ポイント安(-0.36%)の61589.06で取引を終えた。61940.47まで上昇した後、一時61302.28まで下落した。

最近の上昇で足元では高値警戒感が強まり、利益確定売り圧力が強まった。また、弱い経済指標も指数の足かせに。12月のマークイット・ブラジル総合PMIは45.2となり、前月の45.3を下回った。一方、指数の下値は限定的。原油価格や米国株の上昇がサポート材料となった。

【ロシア】MICEX指数 2263.90 -0.94%

4日のロシア株式市場は小反落。主要指標のMICEX指数は前日比21.53ポイント安(-0.94%)の2263.90で取引を終了した。2284.61から2251.75まで下落した。

最近の上昇で足元では高値警戒感が強まり、利益確定売りが優勢となった。国内では、1月8日までに新年の大型連休に入っているため、積極的な売買も手控えられている。一方、4日のNY原油先物が反発したが、相場を支えるにはやや力不足だった。

【インド】SENSEX指数 26633.13 -0.04%

4日のインドSENSEX指数は小反落。前日比10.11ポイント安(-0.04%)の26633.13、ナショナル証券取引所の主要50社株価指数ニフティは同1.75ポイント安(-0.02%)の8190.50で取引を終えた。

小幅高で寄り付いた後は上げ幅を縮小させ、その後は前日の終値近辺でもみ合った。弱い経済指標が引き続き指数の上値を押さえた。12月の日経インド製造業購買担当者指数(PMI)は49.6となり、前月の52.3を下回った。また、11月の主要8産業の生産高も前年同月比で4.9%増加し、前月の増加率6.6%から減速。同指数は国内総生産(GDP)の先行指標だといわれており、一段の景気減速懸念が強まる見通しだ。

【中国本土】上海総合指数 3158.79 +0.73%

4日の上海総合指数は値上がり。主要指標の上海総合指数は、前日比22.87ポイント高(+0.73%)の3158.79ポイントと3日続伸した。

政策期待が追い風。国有の中国鉄路総公司は3日の会議で、17年は鉄道関連企業の「債務の株式化(DES)」や「混合所有制改革」を推進していく方針を明らかにした。2017年の鉄道投資については、16年並みの高水準が維持される見通しという。これを受けて、鉄道関連株が軒並み急伸し、相場をけん引した。個別では、ゼネコンの中国中鉄(601390/SH)が2.8%上昇している。《NH》

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