トヨタ、小型バス「コースター」を24年ぶりにフルチェンジ

2016年12月28日 11:53

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記事提供元:エコノミックニュース

世界の110以上の国や地域で販売し、累計販売台数は55万台以上のロングセラーモデル、トヨタ「コースター」が24年ぶりにフルモデルチェンジした

世界の110以上の国や地域で販売し、累計販売台数は55万台以上のロングセラーモデル、トヨタ「コースター」が24年ぶりにフルモデルチェンジした[写真拡大]

 トヨタは、同社の小型バス「コースター」をフルモデルチェンジして、2017年1月23日に発売する。コースターは、25人程度の乗員が快適に乗ることができる小型バス需要の高まりを受け、1963年にライトバスとして誕生したモデルだ。

 1969年のモデルチェンジを機にコースターと改称し、50年以上乗り継がれている。世界のさまざまな地域で人の移動を支え、現在では110以上の国や地域で販売し、累計販売台数は55万台以上となっている。日本でも、飲食店やホテル、幼稚園の送迎などのシーンで活躍している。

 1993年発売の従来型モデル(3代目)は、高い信頼性で評価されていたが、一方で新しいデザインや安全装備の充実などを求める声も多かった。

 また、国内においても観光ビジネスの活性化などで小型バス需要の伸びが見込まれることから、今回のフルモデルチェンジでは、「安全機能の充実」「快適性向上」「次世代の小型バスに相応しいデザイン」「信頼性の高いクルマ」という課題を一切妥協することなく大幅に磨きをかけた。

 ボディは、ルーフ、側面、フロアの骨格を繋ぎ一体化した環状骨格を採用。また、高張力剛板の採用などで、バスにおけるボディ強度の世界的な安全評価基準である欧州統一車両法規「ECE基準R-66(ロールオーバー性能)」に適合した高剛性ボディを導入した。

 また安全性能として、コーナリング時の横滑りなどを抑制し、車両走行時の安定性を確保する目的でVSC(Vehicle stability control/車両安定化装置)をクラス初採用(全車標準装備)した。

 また、新型コースターは、2016年4月にトヨタのカンパニー制導入で発足した商用車の開発生産を一貫して行なう「CV(Commercial Vehicle)Company」が担当する初のフルモデルチェンジとなる。CV Companyは、こうした「世界各地の生活を支え続けるクルマ」を担当する社内カンパニーであり、今後も「もっといいCVづくり」に取り組むという。

 標準ボディ車とロングボディ車を用意し、4リッター直列4気筒ディーゼルを搭載。トランスミッションは、5速マニュアルと6速オートマティックを組み合わせる。価格は594.0万円から887.22万円。(編集担当:吉田恒)

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