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世界で初めてアニメ界に登場した乗り込み型巨大ロボットとは?
世界で初めてアニメ界に登場した乗り込み型巨大ロボットを君は知っているか!?© 2006 公益財団法人徳間記念アニメーション文化財団[写真拡大]
記事提供元:アニメコラムサイト|あにぶ
来年2017年2月23日にスーパーロボット大戦シリーズ最新作「スーパーロボット大戦V」が発売となります。25周年集大成として様々な媒体の作品から参加作品が選出されているところにも注目です。まさか宇宙戦艦ヤマトシリーズからの参戦があるとは思いませんでした。
・・・・・・さて、スーパーロボット大戦などで活躍するロボット達のように、これまで多くの巨大ロボットがアニメから輩出されてきました。そのことは日本人の多くがご存知だと思います。ですが、“世界で初めて”乗り込み型の人型巨大ロボットを登場させたアニメ作品がなにかをご存知でしょうか。
こんなロボットなの!?という衝撃と、そんな影響も与えたの!?という意外な作品があるんです。
■乗り込み型巨大人型ロボットの初出作品「王と鳥(やぶにらみの暴君)」
“世界で初めて”乗り込み型の巨大ロボットを登場させたアニメ作品とは何か。
先に答えを述べてしまうと「王と鳥(やぶにらみの暴君)」が世界初と言われています。
日本ではなくフランスのアニメ作品が初でした(ちょっと残念)。
タイトルに括弧付けで(やぶにらみの暴君)と付いているのにもワケがありまして、現在本作の流通されているもののタイトルは「王と鳥」というタイトルでして、このタイトルのバージョンはアレンジが施された後のタイトル。元々は「やぶにらみの暴君」というタイトルで公開されていた作品なのですが、監督の意向でラストシーンなどが大きく変更され改作されたものが「王と鳥」として現在は世に出ています。
本作のクライマックス。悪役の王様が、ハニワのような顔をした巨大なロボットを操縦して、主人公に襲いかかります。これが世界初の乗り込み型巨大ロボットとされている機体です。今となっては正義の味方として活躍することも多い存在のロボットですが、その出自は悪役としての登場でした。
漫画“GANTZ”の終盤にて巨大ロボットが大暴れする回のタイトルが“やぶにらみの暴君”になっていますが、その元ネタも本作というわけです。
■意外な影響を与えた名作
本作が後世の巨大ロボットアニメに影響を与えた・・・かどうかは、正直本作を見てもそこまで実感がわきません。見た目も動きもチープだし、動きも鈍重、巨大な機械であるというところ以外は共通項が見出しにくい作品です。
ですが、この作品を見ると明らかに影響を受けたと感じられる日本のアニメがあります。
それが「ルパン三世カリオストロの城」です。
じつはスタジオジブリの高畑勲監督や宮﨑駿監督は本作の影響を受けたことを明言しています。その影響が垣間見れる作品の中でもわかりやすい例が「ルパン三世カリオストロの城」で、本作に出てくるお城のデザインやチェス版のスイッチの仕掛けなどはまさに『カリオストロのあれじゃん!』とすぐ分かる類似性が見られます。世界初の搭乗型ロボットを生み出した本作は、意外な人物にイズムを継承していた作品だったのです。
ガンダムやエヴァンゲリオンなどを思い描いていた人には、イメージから程遠い作品ではあったかもしれませんが、ガッカリしないで欲しいところ。間抜けだけど残酷、だけどちょっと愉快な暴君の王様・・・そしてそれに立ち向かう主人公。子どもから大人まで楽しめる勧善懲悪の少年ヒーロー者の作品として、お世辞でなく“おもしろい”とおすすめできる作品です。
ジブリの血はこんなところから受け継がれてきたのか!という驚きが感じられる一本です。
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(あにぶ編集部/ネジムラ)
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