【ラブライブ!サンシャイン!! 第9話「未熟Dreamer」感想】今夏一番美しい花火でした。

2016年8月29日 18:15

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【ラブライブ!サンシャイン!! 第9話「未熟Dreamer」感想】今夏一番美しい花火でした。©プロジェクトラブライブ!サンシャイン!! ©2016 プロジェクトラブライブ!サンシャイン!!

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 皆さんこんにちは、竹取の翁です。

 さて、第8話まででとりあえず今のAqoursの壁はあらかた解決をし、

 残るは最後の壁「3年生」に向かうときが来ました。

 今回の第9話。

 幼少時代の千歌&果南、花丸のもぐもぐ姿…などなど、たくさんの見所はあるものの、一番の見所は

 「3年生がどのような経緯でAqoursに晴れて加入できるのか」

 そして、「3年生の過去の真実や如何に」というところでしょうか。

 それでは、ラブライブ!サンシャイン!!第9話感想に向けて…ヨーシコ〜〜!!!

■ラブライブ!サンシャイン!! 第9話「未熟DREAMER」を振り返る。


 すれ違う「想い」。その想いはどちらも重く、その重さが……。

 第9話、やはり要となったのは「3年生の過去の真相」でした。

 我々1〜8話を見てきた者、そして鞠莉までもが、

 「果南はあのイベントで歌えなかった。それが悔しくて、後悔してスクールアイドルを辞めた。」

 そう思っていました。

 だから鞠莉は今までも、果南は「意地っ張りだ」ということを信じて、

 千歌が言っていたように、彼女はそんなことで諦める人間じゃないということを信じて

 果南に対して煽るような言動を繰り返した。

 そしてやはり、今回の第9話においても、果南から「顔も見たくない」と言われながらも必死に果南を連れ戻しつづけた。

 果南からすればいい迷惑なのでしょうが、あれはまた、鞠莉の、果南に対するとてつもなく大きく、深い「愛」でしょう。

 と考えると、果南が鞠莉に、弁天島神社で放った鋭い言葉の数々を聞いて我々も、そしてAqoursの誰もが果南ちゃん…あまりにも酷いよ…とそう思っていたでしょう。

 現に、あのシーンを見たAqoursメンバーの誰もが「鞠莉…可哀想…」、そのような表情を浮かべていました。

 しかし、それは全て間違いだった。

 間違い…というよりも「すれ違い」だった、と言うべきでしょうか。

 鞠莉が留学し続けてからも果南と共にいた、ダイヤによって、真相は語られました。

 果南の本当の想い。

 果南が、意地っ張りな果南が、決して曲げようとしなかった彼女自身の想い。ずっと秘めていた…想い。

 果南がひたすらにスクールアイドルになることを拒んでいた理由、それは…それもまた…「鞠莉への愛」でした。

 そう考えると、弁天島神社で果南が鞠莉に鋭い言葉を放ったあのシーン…鞠莉に背を向けた瞬間の果南ちゃんの表情…悲しい表情に見えないでしょうか。

 この2人の「愛」。

 お互い、口にすることのなかった「愛」。

 この2人の、「言葉の足りなかった」お互いの重い愛がぶつかって、すれ違い…

 あの数々のシーンを生んでいたのです。

 そして……

 鞠莉「いい加減、話をつけようと思って。

    どうして言ってくれなかったの?

    思ってることちゃんと話して。

    果南が私の事思うように、私も果南のこと考えているんだから。

    将来なんか今はどうでもいいの。

    留学?全く興味なかった。

    だって、果南が歌えなかったんだよ?

    放っておけるはずない。」

 そして…鞠莉の…強烈な…でも愛の叩きが。

 鞠莉「私が…私が果南のこと思う気持ちを、甘く見ないで!」

 果南「だったら…だったら素直にそう言ってよ!

    リベンジとか、負けられないとかじゃなく、

    ちゃんと言ってよ!」

未熟DREAMER 歌詞
 いつもそばに居ても伝えきれない想いで
心迷子になる

忘れてしまおう歌ってみよう一緒にね
言葉だけじゃ足りない
そう言葉すらたりない
故にすれ違って
離れてしまったことが悲しかったのずっと気になってた
わかってほしいと願う気持ちが止まらなくて
きっと傷つけたね
それでも諦めきれない自分のわがまま
今は隠さないから
力を合わせて夢の海を泳いでいこうよ
今日の海を
どんな未来かは誰もまだ知らない
でも楽しくなるはずだよ
みんなとなら乗り越えられる
これからなんだねお互い頑張ろうよ
どんな未来かは誰もまだ知らない
でも楽しくしたいホントに
みんなとなら無理したくなる
成長したいなまだまだ未熟DREAMER
やっと一つになれそうな僕達だから
本音ぶつけあうとこからはじめよう
そのとき見える光があるはずさ

■すれ違う二人、その二人をずっと見守ってきたのは―――。


 今回の第9話、この方がいらっしゃらないとこんな解決は迎えられません…。

 その人物とは…もちろんみなさんご存知の

 「黒澤ダイヤ」

 この方です…。

 ちょっと肩の力を抜いて第9話を見てみますと…

 ・果南と鞠莉が教室で喧嘩をしている際、(さながらルビィちゃんのようなポーズで)それを見つめるダイヤ

 ・千歌たちに、果南の話をしたことが果南にバレて「ぷいっ」としているダイヤ

 ・その後ヨハネに捕まって(さながらルビィちゃんのような)悲鳴を上げるダイヤ

 (もう一つ可愛いシーンが在りますが今はとりあえず置いておこう…。)

 第9話のダイヤさん…滅茶苦茶可愛かったですよね…。

 第8話では、母のような優しさでAqoursと接するダイヤ。

 第9話では…真相に近づけば近づくほど…彼女の本当の姿が見られるようになっている気がします。

 話は戻して、今回の第9話で鍵となった人物がこの「ダイヤさん」なわけですが…。

■二人だけじゃない。ずっとダイヤはAqoursを見守ってきたのである。


 未熟DREAMERの演奏が終わり…ある真実が明らかになります。

 果南、鞠莉、ダイヤがスクールアイドルをやっていた時の名前も…「Aqours」であった。

 浜辺で名前を考えていた2年生の3人。

 あの3人は確かに…誰が書いたわけでもなく、最後まで誰が書いたのだろうか…と言っていましたよね。

 筆者はてっきり「潜るの得意な果南お姉ちゃんが気配を消して海からやって来、Aqoursと書いた」

 と思っていました…(笑)

 が、それは…ダイヤによるものであった。

 と、考えるならですよ…!?

 ファーストライブの時点で、「Aqours」という名前はすでに決まっていたわけです。

 彼女たちがきっと…鞠莉と果南(あわよくば自分も…?)も含めた、

 いわば、「新Aqours」としてやってくれる。そう信じて「Aqours」という名前を彼女たちに託した。

 そして実際に、彼女の目論見は…9話の感動を導きました。

 大天使「ダイヤ様」…ですよね!!

 そしてそう信じておきながらファーストライブで釘を刺した。

 今、よく思い返してみれば…

 折って折って、強くなってほしい。

 強くなって…いつか二人の「想い」を…また…。

 そう彼女は思っていたのかもしれません。

 あの時点でAqoursはきっとやってくれるだろうと信じていたわけですから…。

 千歌がダイヤさんの踊りを見てしまい、「仲間に入ってください!」と言われた時…ダイヤ様は…。

 ダイヤ「(…!自分からは言い出せませんでしたが…ついにスクールアイドルに誘っていただけましたわ!

      でも…でもまだですわ…早く入りたいところですが…果南さんと鞠莉さんが…まだ…。

      ここは…我慢ですわ!)お断りしますわ。」

 という風に考えていたのでしょうか…?

 『ダイヤさんが可愛すぎる』この言葉につきます。

■どんな未来かは知らない、でも楽しくなるはずだよ。


 いろいろな冗談を交えて第9話を振り返ってまいりましたが、

 やはりラブライブ!シリーズに於いて重要なのは「ライブシーン」です。

 当初、いつもの様に、歌詞の読み取り…そしてPVの読み取りをして、記事の基にしようと考えていました。

 が、今回の「未熟DREAMER」。

 野暮なことを語るのは辞めよう、そう思いました。

 だって、今回の歌詞(上に一応記しましたが)…そしてPVが…すべてを物語っていますから。

 ちなみに、筆者は今夏、2つほど花火大会に行きました。(一人ぼっちじゃないですよ!)

 花火ってやっぱり日本人の魂を揺さぶるのか…あまりこういった風情では感動しない筆者も、大いに感動できる美しさでした。

 …しかし、今夏、一番美しい花火は…27日に塗り替えられました。

 (一緒に行った友よ…すまぬ…。)

 ばらばらに想い合う「想い」、「愛」。

 それは第9話で、ぶつかり、そして………重なりました。

 Aqoursが9人で初めて披露する曲「未熟DREAMER」。

 あの曲は、まさに、9人が一つになったことの証でしょう。

 その証を…ドラマティックに演出してくれた花火。

 一番最後に上がった一つの花火…

 あれは、Aqoursを表しているのではないでしょうか。

 ―――第1話から第9話までの結晶のあの花火。

 たくさんの涙…ストーリーがつまって打ち上げることのできたあの花火こそが…

 筆者が今夏見た花火の中で、一番美しいものだったのかも…しれません。

 次回、シャイ煮って何だ(哲学)。

 ※シャイ煮は、「Aqoursのニコニコ生放送 第3回」で登場します。

 最後に…

 「静岡県沼津市」全国ふるさと甲子園で優勝おめでとうございます!!!!!

【ラブライブ!サンシャイン!! 第8話「くやしくないの?」感想】『ゼロからイチの扉を開けよう!』

(あにぶ編集部/竹取の翁)

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