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風力発電で製造した水素を燃料電池フォークリフトへ供給する実証事業―トヨタ、岩谷産業ら神奈川県で
神奈川県、横浜市、川崎市、岩谷産業、東芝、トヨタ自動車は14日、風力発電で製造した水素を燃料電池フォークリフトへ供給する実証を開始すると発表した。水素サプライチェーンの構築によるコスト試算やCO2削減効果などを検証していくという。
今回の実証では、横浜市風力発電所(ハマウィング)の敷地内に、風力発電を動力源として、水の電気分解で水素を製造し、貯蔵・圧縮するシステムを整備する。
製造した水素は、簡易水素充填車で輸送し、横浜市内や川崎市内の青果市場や工場・倉庫などに導入する燃料電池フォークリフトで使用する。
このような水素サプライチェーンの構築で、電動フォークリフトやガソリンフォークリフト利用時のサプライチェーンと比べて、80%以上のCO2削減が可能になると試算しているという。
水素の価格については、今回の実証でコストを評価し、量産体制の整備や、必要な規制緩和項目の洗い出しなど、今後の価格低下に向けた対応の方向性について検討していく。
今後のスケジュールとしては、秋頃から試験的運用開始し、燃料電池フォークリフトを2施設で各1台、計2台導入するほか、簡易水素充填車による水素デリバリーシステムを稼働する。
2017年度から本格運用を開始し、燃料電池フォークリフトの導入を4施設で各3台ずつの計12台に拡大する。また、水素製造、貯蔵・圧縮等の全てのシステムを稼働させる予定。
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