日本各地の魅力を世界のニーズに―首相

2015年11月10日 10:17

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記事提供元:エコノミックニュース

 安倍晋三総理は9日開いた第1回明日の日本を支える観光ビジョン構想会議で「日本は観光資源に恵まれ、観光立国の大きなポテンシャルを有している」としたうえで、日本各地の魅力を世界のニーズに結びつけていく視点を強調した。

 安倍総理は現在、課題も多いとし、例に「ホテルがとりづらい、Wi-Fi環境が不十分、鉄道やバスが使いづらい、キャッシングできる場所が少ない、伝統文化の説明が分かりづらい。言葉はもちろん、文化や歴史、お国柄の異なる世界中からのお客の声にしっかり耳を傾けることが必要」とした。

 そのうえで「こうした課題に向き合い、改善していくことで新しい旅行者を受け入れ、リピーターを増やしていかなければならない」と述べ「観光立国という言葉にふさわしい新たな国づくりに向け、前面に立って進めていく」との決意を示した。

 安倍総理は「フランスには8000万人、英国には3000万人の旅行者が訪れている。日本の2000万人は通過点」としたうえで「キーワードは『地方』と『消費』。旅行者の年齢、所得階層、団体・個人の別など個別的ニーズを踏まえ、その上でゴールデンルートだけでない、日本各地の魅力を世界のニーズに結び付けていくこと」を要請した。(編集担当:森高龍二)

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