三菱電機、イタリアの業務用空調事業会社を約902億円で買収

2015年8月25日 18:16

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 三菱電機は25日、イタリアの業務用空調事業会社であるデルクリマ(DeLclima S.p.A.)の発行済み株式の約74.97%を取得する契約をデロンギインダストリアル社と締結したと発表した。デルクリマが欧州で高いシェアを持つチラー(主にビルや工場など大型施設向け空調設備)事業に参入することで、欧州市場での継続的な成長と存在感の強化を図る。

 同社によると、株式取得後、三菱電機はイタリアの法令、イタリア国家証券委員会(CONSOB)の規則に基づいてデルクリマ社の残る発行済み株式の約25.03%の公開買い付けを実施し、デルクリマ社の発行済み株式を100%取得することを目指す。取得価格総額は、約6億6,400万ユーロ(約902億円)となる予定。

 デルクリマ社は、傘下にクリマベネタ社、RCグループ社などを保有している。チラー事業では欧州トップクラスのシェアとブランド力を持ち、省エネ・低騒音技術力、製品のカスタマイズや短納期などに対応する高度な開発設計力と効率的生産体制を構築しているという。

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