6月の家計消費支出は2カ月ぶり減少 光熱・水道代などは増加

2015年7月31日 17:01

印刷

消費支出の対前年同月実質増減率の推移(二人以上の世帯)を示す図(総務省の発表資料より)

消費支出の対前年同月実質増減率の推移(二人以上の世帯)を示す図(総務省の発表資料より)[写真拡大]

 総務省が31日発表した6月の家計調査報告(2人以上の世帯)によると、消費支出は1世帯当たり26万8652円で、前年同月比実質2.0%の減少となった。減少は2カ月ぶりである。支出の内訳では、食料、住居費などが減少した半面、光熱・水道代や教育費などが増加した。

 消費支出のうち、住居費を除く支出は、1世帯当たり23万4377円で、前年同月比実質1.4%の減少となった。2人以上の世帯のうち勤労者世帯の実収入は1世帯当たり73万3589円で、同実質2.8%増加した。勤労者世帯の実収入は4月以降着実に前年同月を上回った。

 2人以上の世帯の消費支出では、住居費が実質4.1%と減少したほか、食料費が同0.9%減少した。家具・家事用品や洋服・履物類も減少した。半面、光熱・水道代は同0.14%、保健医療が0.05%、教育費が0.25%それぞれ増加した。

 勤労者世帯の収支の内訳では、世帯主の収入が56万6735円で実質0.4%増と16カ月ぶりの増加となった。配偶者の収入も8万8166円で、実質12.3%増と、3カ月連続増加した。消費支出は29万3042で同1.4%減少した。非消費支出は15万2309円で、6カ月連続増加した。(記事:南条 誠・記事一覧を見る

関連記事