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10日の米国市場ダイジェスト:ダウは211ドル高、ギリシャ債務問題解決の期待強まる
*07:42JST 10日の米国市場ダイジェスト:ダウは211ドル高、ギリシャ債務問題解決の期待強まる
■NY株式:ダウは211ドル高、ギリシャ債務問題解決の期待強まる
NYダウ ナスダック
終値 :17760.41 終値 :4997.70
前日比:+211.79 前日比:+75.30
始値 :17561.12 始値 :4981.24
高値 :17797.49 高値 :5008.06
安値 :17561.12 安値 :4966.51
10日の米国株式相場は上昇。ダウ平均は211.79ドル高の17760.41、ナスダックは75.30ポイント高の4997.70で取引を終了した。12日に開催されるEU首脳会議を控えて、ギリシャが債権団側に譲歩する内容の財政改革案を提出したことを受け、債務問題の解決を楽観視する見方が優勢となったほか、昨日に引き続き中国株が大幅上昇となったことからアジア、欧州株がほぼ全面高となり、米国株も終日堅調推移となった。セクター別では全面高となり、テクノロジー・ハード・機器や運輸の上昇が目立った。
自動車大手のゼネラル・モーターズ(GM)は、スポーツ多目的車(SUV)78万台のリコールを発表したが小幅上昇。会員制卸売のコストコ・ホールセール(COST)は一部アナリストによる投資判断引き上げを受け、堅調推移。航空大手のアメリカン航空(AAL)は6月の輸送実績が好感され、買われた。ビジネス向けSNSのリンクトイン(LNKD)はみずほ証券による買い推奨を受け、上昇。一方で、アパレルのギャップ(GPS)は6月既存店売上高が嫌気され、下落した。
イエレンFRB議長は、本日開催された講演で経済情勢は回復の兆しを示しており、年内に金利を引き上げ、金融政策の正常化を始めるのが適切との認識を示した。
Horiko Capital Management LLC
■NY為替:中国株の続伸、ギリシャ合意期待にリスク選好の円売りが継続
10日のニューヨーク外為市場でドル・円は、122円27銭から122円88銭へ上昇した。予想を上振れた米国の5月卸売在庫やイエレンFRB議長が年内の利上げに肯定的な見通しを示したことを背景に債券利回り上昇に伴うドル買いが加速。さらに、中国株の続伸、ギリシャ救済策関連での合意期待にリスク選好の円売りが継続した。
ユーロ・ドルは、1.1208ドルから1.1120ドルへ下落して引けた。ギリシャ政府が債権団に財政改革案を提出したことで救済策が承認されるとの期待にいったんユーロ買いが優勢となったが、一部の欧州高官からのギリシャ提案に関する否定的な意見にユーロ買いが後退。さらに米国債券利回り上昇に伴うドル買いが再燃した。ユーロ・円は、136円63銭から137円26銭へ上昇。ギリシャのユーロ離脱、デフォルト(債務不履行)懸念が後退した。ポンド・ドルは、1.5536ドルから1.5467ドルへ下落した。ドル・スイスは、0.9347フランから0.9422フランへ上昇した。
■NY原油:反落、IEAに見通しやリグ稼働数が2週連続で増加
原油は小幅反落(NYMEX原油8月限終値:52.74↓0.04)。53.13ドルまで上昇後、51.96ドルまで反落した。IEA(国際エネルギー機関)が過剰な供給を抑制するために価格が一段と下落する必要があるとの見通しを示したため。また、米ベーカー・ヒューズ社発表の米国内の今週の石油掘削装置(リグ)稼働数が前週比5基増の645基と、2週連続の増加となったことも売り材料となった。
一方、オーストリアの首都ウィーンで開催されているイラン核協議の最終合意への交渉は依然難航。米英独仏中ロの6カ国とイランによる核協議は13日までさらに延長された。
■主要米国企業の終値
銘柄名⇒終値⇒前日比(騰落率)
バンクオブアメリカ(BAC) 16.70ドル +0.22ドル(+1.33%)
モルガン・スタンレー(MS) 38.64ドル +0.54ドル(+1.42%)
ゴールドマン・サックス(GS)207.19ドル +2.38ドル(+1.16%)
インテル(INTC) 29.17ドル +0.24ドル(+0.83%)
アップル(AAPL) 123.28ドル +3.21ドル(+2.67%)
グーグル(GOOG) 530.13ドル +9.45ドル(+1.81%)
フェイスブック(FB) 87.95ドル +2.07ドル(+2.41%)
キャタピラー(CAT) 82.15ドル +0.46ドル(+0.56%)
アルコア(AA) 10.63ドル +0.04ドル(+0.38%)
ウォルマート(WMT) 73.12ドル +0.34ドル(+0.47%)
スプリント(S) 3.78ドル -0.12ドル(-3.08%)《NO》
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