伊藤忠商事、インドネシアのガスインフラ会社を買収

2015年3月24日 09:40

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TIP社の持つガスパイプライン(伊藤忠商事の発表資料より)

TIP社の持つガスパイプライン(伊藤忠商事の発表資料より)[写真拡大]

 伊藤忠商事は23日、天然ガス陸上パイプライン・コンプレッサーの建設・保有・操業サービスを提供しているPT Triguna Internusa Pratama社(TIP(ティーアイピー)社)の株式33%を取得したと発表した。同社の親会社で99.98%の株を持つインドネシアの天然ガス販売・輸送サービス会社PT Rukun Raharja Tbk社から、1,250万米ドルで取得することで合意した。

 TIP社はジャワ島西部やスマトラ島南部において陸上ガスパイプラインやコンプレッサーなどのガスインフラを保有・活用し、発電所やガス販売会社向けにガスを輸送するサービスを提供している。現在、東ジャワにおいても新たにガスパイプラインを敷設中で、質の高いインフラ資産を積み上げ、事業範囲を広げている。今後もインドネシア国内のガスインフラ案件の開発を積極的に行っていく方針だ。

 インドネシアは堅調な経済成長と人口増加に伴い国内の天然ガス需要が増加しているが、必要インフラが不足していることから、インドネシア政府は現在のガスパイプライン網(総延長:約1万1,000km)に追加で総延長約4万5,000kmの新規ガスパイプラインの開発・敷設を計画している。伊藤忠商事は、同国でのエネルギーインフラ分野での事業拡大を目指す。

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