2日の中国本土市場概況:上海総合指数は上昇、追加金融緩和の動きを好感

2015年3月2日 17:10

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記事提供元:フィスコ


*17:10JST 2日の中国本土市場概況:上海総合指数は上昇、追加金融緩和の動きを好感

2日の中国本土マーケットは上昇。主要指標の上海総合指数は、前営業日比25.98ポイント高(+0.78%)の3336.28ポイントと3日続伸した。約1カ月ぶりの高値水準を切り上げる。上海A株指数は27.29ポイント高(+0.79%)の3495.99ポイント。外貨建てB株相場も上昇。上海B株指数が0.81ポイント高(+0.27%)の296.84ポイント、深センB株指数が10.10ポイント高(+0.91%)の1117.34ポイントで引けた。

追加金融緩和の動きを好感。人民銀行(中央銀行)が政策金利を0.25%引き下げると発表したことが支援材料となった。人民銀は昨年11月にも利下げに踏み切り、今年2月には預金準備率を引き下げるなど、ここに来て金融緩和のスタンスを一段と鮮明化させている。ただ、上値は重い。利下げ発表は既に織り込み済みとの見方もあり、指数は一時マイナス圏に沈む場面もあった。

大型株に目立った動意がみられないなか、中小型株が物色された。全国両会(全国人民代表大会と全国政治協商会議)の開幕を目前に控えているため、政策の恩恵を受けやすい銘柄が高い。ブローカーの間では、国有企業改革、金融改革、「一帯一路」構想、自由貿易区、環境保護政策、インターネットに代表される「ニューエコノミー(新経済)」の発展の6分野に焦点が置かれると予想され、関連銘柄のゼネコン関連株やITハイテク関連株、資源・素材株、環境関連株などに買いが入った。

ハイテク株やバイオ株が多く、成長性の高いベンチャー企業向け市場の深セン創業板指数は3.06%高の1986.99ポイントと上昇し、史上最高値を連日で更新している。

【亜州IR】《KO》

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