《一読必須》今日の日経平均はこうなる~フィスコ・アナリスト別予想!

2015年2月20日 08:49

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記事提供元:フィスコ


*08:50JST 《一読必須》今日の日経平均はこうなる~フィスコ・アナリスト別予想!

【小幅高となる】ボリバン+2σに沿った上昇が継続=フィスコ村瀬 智一

19日のNY市場はまちまち。2月フィラデルフィア連銀製造業景況指数や1月CB景気先行指数が市場予想を下回ったことで売りが先行。明日開催されるユーロ圏財務相会合の結果を見極めたいとの思惑から手控えムードとなった。NY原油先物相場が下落し、エネルギー関連銘柄を中心に売りが広がったことも重しとなった。ダウ平均は44.08ドル安の17985.77、ナスダックは18.34ポイント高の4924.70。シカゴ日経225先物清算値は大阪比105円高の18365円。

シカゴ先物にサヤ寄せする格好から連日の昨年来高値を更新してくることになろう。ただし、その後はユーロ圏財務相会合の結果を見極めたいとのムードの中、次第に週末ムードなども高まりやすいところか。また、「GPIF法案、提出見送る方向で調整」との報道も上値追いを慎重にさせそうだ。

もっとも、前日までの上昇でいったんは達成感も意識されやすいほか、過熱感も警戒されやすく、調整歓迎ムードにも。ボリンジャーバンドでは引き続き、+2σに沿った上昇が継続。18280-18380円のレンジを想定。

【小幅高となる】NT縮小は後1ヶ月続くとの見方も=フィスコ田代 昌之

円建てCME先物の終値は前日の225先物比105円高の18365円。為替市場では、ドル・円は119円00銭台、ユーロ・円は135円20銭台(8時00分時点)。ギリシャ情勢が影響して欧米株は方向感に乏しいが日本株への先高感は変わらない。TOPIXに引っ張られる日経平均という構図になりそうだが、「GPIF法案は今国会での提出を見送り」というニュースが影響して上値は重そうだ。GPIF組織の構造改革に関する内容なので影響は限定的と見るが、売りのタイミングを探していた投資家には一つのきっかけとなろう。本日はITバブル崩壊後の高値を更新した後は18300円を挟んだもみ合いを想定する。

指数上昇のカギは本日も銀行や証券など金融セクターとなろう。昨日は日経平均へのインパクトが最も大きいファーストリテイ<9983>が後場崩れる場面が見られた。NT倍率は縮小傾向を強めていることから、なんらかのリバランスが働いているとの観測。昨年3月末にはGPIFによる大規模な保有株の入替で市場は大混乱となった。今回のTOPIX優勢の流れは3月末の年度締めに向けた動きと解釈するのであれば、後1ヶ月は続くとの見方もできよう。《KO》

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