DNP、仙台でデジタルサイネージを使った外国人向け情報サービスの実証実験

2015年2月9日 12:29

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訪日外国人向けに多言語対応の地図や観光情報を搭載するDNPのタッチパネル式デジタルサイネージ「Will Smart」を設置した仙台なびっく(大日本印刷の発表資料より)

訪日外国人向けに多言語対応の地図や観光情報を搭載するDNPのタッチパネル式デジタルサイネージ「Will Smart」を設置した仙台なびっく(大日本印刷の発表資料より)[写真拡大]

  • 訪日外国人向けに多言語対応の地図や観光情報を搭載するDNPのタッチパネル式デジタルサイネージ「Will Smart」を設置した東北ろっけんぱっく (大日本印刷の発表資料より)
  • 訪日外国人向けに多言語対応の地図や観光情報を搭載するDNPのタッチパネル式デジタルサイネージ「Will Smart」を設置した東北大学災害科学国際研究所(大日本印刷の発表資料より)

 大日本印刷(DNP)は6日、多言語対応の地図や観光情報を搭載したデジタルサイネージによる訪日外国人向け情報サービスの実証実験を、2月9日~3月末に仙台市内で実施すると発表した。

 仙台市では3月以降に複数の大規模な国際会議の開催が予定されており、世界各地から多くの外国人の来日が予想される。DNPはすでに、仙台空港と仙台駅にWill Smartを導入して運営しているが、今回新たにWill Smartの小型タイプを仙台市内の複数箇所に設置して、訪日外国人向け情報サービスの実証実験を開始する。

 1月末~3月末に、仙台市内の公共施設や商業施設、飲食店などに小型タイプのWill Smartを新設する。Will Smartに搭載された地図や観光情報は、日本語のほかに英語、中国語、韓国語に対応している。外国人旅行者は、言語を選択して目的地までのルート、周辺施設や店舗の地図と所在地、観光情報、全国の天気などを閲覧できる。

 また、Will Smartのディスプレーに表示された目的地までのルート案内は、NFC対応スマートフォンでも見ることができます。NFC対応スマートフォンをWill Smartの読み取り部分にかざすと、無線通信でURL情報を取得し、サーバにアクセスして地図を表示するため、専用のアプリをインストールする必要がない。

 設置場所は、仙台市青葉区中央2-5-8の「東北ろっけんパーク」(2月9日~3月31日)、仙台市青葉区一番町4-4-35の「仙台なびっく」(2月9日~3月31日)、仙台市青葉区荒巻字青葉468-1の「東北大学 災害科学国際研究所」(2月9日~3月31日)、仙台市青葉区中央1-10-1ヒューモスファイヴ (HUMOS5)1の「仙台市コミュニティサイクルDATE BIKE サービスステーション」(2月23日~3月31日)、仙台市青葉区北目町1-7の「仙台中央郵便局」(2月23日~3月31日)、仙台市青葉区一番町4-10-11 FRKビル1Fの「 EMILIO 46 定禅寺通り店(3月14日~3月31日)である。

 DNPは今回の実証実験の分析結果を活かして、他の観光都市の交通機関、宿泊施設、観光案内所、商業施設などにWill Smartを展開し、デジタルサイネージを活用したインバウンド向け情報サービスをトータルで提供して、2015年度に5億円の売上を目指す。

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