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ブイキューブ、クラウド・ロボティクス事業のラピュータ社に出資
ブイキューブは、ロボット事業を展開するRapyuta Roboticsに出資を行った(写真:ブイキューブの発表資料より)[写真拡大]
ブイキューブは26日、ロボット事業を展開するRapyuta Robotics株式会社(ラピュータ社)に出資を行ったと発表した。今回の出資は、ラピュータ社の実施した総額3億5100万円の第三者割当増資を、CYBERDYNE、フジクリエイティブコーポレーション、SBIインベストメントとともに引き受けたもの。
日本政府は、アベノミクスの成長戦略実現のための「改革に向けての10の挑戦」に「科学技術イノベーションの推進とロボット革命」を掲げ、ロボットの開発・活用を促し、市場の拡大を後押ししている。また、地方創生特区の1つとして、自動運転、無人飛行といった先端技術を実証試験するための「近未来技術実証特区」の新設検討や、橋梁、トンネルといったインフラの保守点検における目視点検の義務付けの緩和、ドローン(小型無人飛行機)の飛行高度の設定など、ロボットの普及活用を促進するための規制緩和やルール作りに向けた法整備が検討されている。
今回、ブイキューブが出資したラピュータ社は、チューリッヒ工科大学の認定ベンチャーとして、世界のロボット技術研究を牽引するRaffello D'Andrea研究室の主要メンバーによって設立。クラウド・ロボティクス、ダイナミックス制御、マルチロボットコーディネーションなどの技術に関する知財、ノウハウおよび経験を用いて、セキュリティー、インスペクション(点検)といった業務を無人で行う低コスト・マルチロボットを開発している。
クラウド・ロボティクス技術とは、クラウド上の膨大な演算処理能力とそこに蓄積された知識を利用してロボットを制御することで様々なサービスを実現する仕組みで、ロボットの軽量化、小型化、低価格化、自動飛行を実現し、ロボット市場の拡大を実現する重要な要素とされている。
ブイキューブのビジュアルコミュニケーションサービスとラピュータ社の技術を組み合わせ、ドローンで撮影した映像をリアルタイムにV-CUBE上で視認できるようにすることで、老朽化対策が課題になっている橋梁、トンネルなどのインフラ点検、人の立ち入りが容易でない高所や煙突があるプラント保守、災害現場での被害状況確認、エネルギー発電所やイベント会場といった広範囲からビルのフロアまで無人で警備するセキュリティーの実現など、様々なシーンでの利用を想定し、共同でのサービス開発を行っていく予定だ。(記事:町田光・記事一覧を見る)
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